7月11日午前7時、ソフトバンクモバイルが同社の旗艦店、ソフトバンク表参道で「iPhone 3G」の先行販売を開始した。
発売に先立ち、ソフトバンク表参道ではショップの店頭を「iPhone 3G」と「SoftBank」のロゴが描かれた垂れ幕で覆って、販売開始のカウントダウンセレモニーを開催。セレモニー終了と同時に、iPhone 3Gが描かれた垂れ幕が掲げられた。挨拶に立ったソフトバンクモバイル 社長兼CEOの孫正義氏は、「今日はケータイがインターネットマシンになる、歴史的な記念すべき日」だと宣言し、「今後はPCを使ってインターネットを使うよりも、iPhoneを使ってインターネットをする方が快適である、便利である、そんな時代がやってくるのではないかと思う」とiPhone 3Gの魅力をアピールした。
その後、来場者全員で6時59分30秒からカウントダウンを開始し、7時すぎになって、8日の早朝に名古屋から上京して並んだという大学院生を先頭に行列の先頭集団が店内に導かれた。なお人によって手続きの内容などが異なることから、最初にiPhone 3Gを手にして入口に現れた男性は、列の4番目に並んでいた人だった。ちなみにその人の前に並んでいた3人のうち、1人は番号ポータビリティ(MNP)利用だったため手続きができず、残りの2人はまだ手続き中だったため、4番目の人が日本での晴れて契約成立第1号となった。
なお最初に並んでいた人が入店してから出てくるまでには、およそ30分程度の時間を要していた。並んでいる人には、スタッフが事前に注意事項などを書いた紙と契約に必要な情報を書き込む書類などを手渡して記入を促し、処理時間の短縮を図っているようだが、それでも契約には20分以上の時間がかかるという。列の後の方の人は、受け取るまでに相当な時間待つことになりそうだ。
ちなみに最終的に行列は1500人程度にまで増えたもよう。「Windows 95が発売されたときの熱狂を超えたのでは?」とコメントする関係者もいた。
筆者が渋谷駅前に赴いたのは、始発電車が走り始める少し前の午前4時半。掲示板などの情報で、その時点で行列が渋谷消防署まで達していることを確認していたので、渋谷駅から原宿駅を通って表参道まで歩いていくことにした。
渋谷駅のハチ公口から線路の横を北向きに歩いていくと、程なく行列の最後尾を発見。4時40分くらいの時点で東電電力館前の信号より少し原宿寄りに看板を持ったソフトバンクのスタッフがいた。
その少し前には、「本日の受付は終了しました」という看板を持ったスタッフと、「ここからは12日以降分受付の予定です」という看板を持ったスタッフがいた。話を聞くと、午前3時20分頃に11日販売分の受付は終了したという。人数を確認したところ、およそ1400人のところで受付を締め切ったとのこと。ソフトバンク表参道の11日の営業時間は午前7時から午後9時までの予定なので、30分で50人分の契約をしていくことで、なんとか営業時間内に契約を終了できる人数が1400人と見積もったのだろう。
さすがに12日以降の受付と分かっていても列に並ぶ人たちはそう多くないが、それでもまだ列は伸び続けていた。「12日以降に受け付ける分は、場合によっては整理券などを配布する可能性もあるが、そのまま列に並んでいてもらうことになるのではないか」とスタッフは話していた。
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