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家とつながるカーナビ、ストラーダ「Fクラス」を体験する(1/2 ページ)

» 2008年07月14日 18時09分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 パナソニック オートモーティブシステムズのカーナビゲーションシステム「Strada」(ストラーダ)。2003年7月に登場し、業界で最も早い時期からワイドVGAの高精細表示を取り入れるなど、先進的なカーナビとして知られる。中でも最上位シリーズとなる「Fクラス」は、モデルチェンジのたびに意欲的な新機能を取り入れてきた。

photo ストラーダ「Fクラス」は、インダッシュ型の「CN-HX1000D」(左)と2DINタイプの「CN-HW1000D」(右)をラインアップ。細かく書き込まれた詳細地図を生かすドライビングビュー、充実したデータベースと検索機能による地点検索機能など、パナソニックならではの使いやすさと魅力を併せ持つ

 そのパナソニックがここ数年、本格的に取り組んでいるのがカーナビのネットワーク化だ。カーナビをインターネットにつなぐだけなら、従来もさまざまな試みが行われてきたが、コレという使い方の提案はあまり見ない。コンセプトだけが先行して、実際のライフスタイルから遊離していることも少なくなかった。しかし、「Strada Link」(ストラーダリンク)と名付けられた家電連係機能は、実際に体験すると生活に密着したものであると分かる。

photophoto 今回は横浜市にあるパナソニック オートモーティブシステムズでデモカーを借り、実際にネットワーク連携を体験した

 ストラーダリンクは、インターネットを通じて松下グループ各社が提供する、さまざまなネットワークサービスへアクセスする機能だ。カバーする範囲は幅広く、家庭内の電気設備からデジタルレコーダーへの録画予約、自宅内に設置したネットワークカメラからの映像取得などが挙げられる。

photo ストラーダリンクの概要。ネットを介してさまざまな宅内機器と連携する

 インターネットへの接続は、ホーム画面上に表示されるストラーダリンクボタンを押すことで簡単に行える。ストラーダFクラスにはBluetoothインタフェースが内蔵されており、FOMA「P905i」などのBluetooth内蔵携帯電話とペアリング登録しておけば、インターネットに接続してストラーダリンクが利用可能になる。

 携帯電話との接続/通信設定は実にシンプルに作り込まれている。ペアリングと認証コード入力はBluetoothの作法として必須だが、接続先は携帯電話会社を選ぶことで簡単に設定が終了する(もちろん手動での設定も行える)。これで携帯電話はポケットやカバンに入れたままでも、いつでもインターネットへ接続できるのだ。

 例えば、松下電工が提供するホームオートメーションシステム「ライフィニティ」との連携。ライフィニティは、家の中にあるエアコンや照明機器、電子錠などを制御できるというもので、これがストラーダの画面から確認・操作できる。

 真夏の暑い日、帰宅すると部屋の中がおそろしく蒸し暑くなっているときがある。逆に真冬なら、部屋は冷え切って凍えてしまうかもしれない。しかし自宅にライフィニティが導入されていれば、ストラーダの画面から操作することで、自宅に到着する前にエアコンで空調を整え、明かりをつけておける。

photophoto ライフィニティとの連携

 ライフィニティでは、自動的に鍵の開け閉めを行える電磁ロックシステムもサポートしているため、旅行に出かけたはいいけれど、よく考えると鍵を閉めたのかどうか、記憶にないといった状況でも安心だ。ストラーダの画面で鍵の状態を確認し、もし開いていた場合は画面からの指示で簡単にロックをかけることができる。これは大変に便利だ。

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