パナソニックは7月22日、コンパクトデジカメの新製品“LUMIX”「DMC-FX37」を8月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万3000円前後。
新製品は、今年1月に発表された「DMC-FX35」の後継となる製品。LUMIXシリーズ中でも薄型コンパクトを担うという位置づけは変わらないが、新たに25〜125ミリ(35ミリ換算)の光学5倍ズームレンズを搭載(DMC-FX35は25〜100ミリの光学4倍ズーム)。デジタルズーム「EX光学ズーム」と兼用することで、223ミリまでの望遠撮影が可能となっている。
カメラを被写体に向けるだけでそのシーンが自動判別され、最適な設定で撮影が行える「おまかせiA」も進化した。新たに、AF時に被写体の種類を問わずにロックした被写体を追尾する追尾AF機能のほか、自動逆光補正、手ブレ補正のモード切り替え(常時動作/シャッター押下時のみ動作)も追加された。被写体追尾については顔認識と組み合わせた「横顔追尾」も実装しており、被写体の人物が横を向いても追尾する。
既存モデルがおまかせiAとして備える「トリプルブレ補正」(高感度撮影/光学式手ブレ補正/動き認識)、「顔認識」、5つのシーンを自動判別する「自動シーン判別」、シャッター半押しなしでもピントをあわせられる「クイックAF」、赤目を自動補正する「デジタル赤目補正」、暗部の階調を上げることでISO感度を上げることなく暗いシーンを明るく撮影する「暗部補正」も引き続き搭載されている。
撮像素子はDMC-FX35と同じく、1/2.33型 有効1010万画素CCDで、画像処理エンジンには2つのノイズ処理回路を搭載して高感度撮影時のノイズを改善した「ヴィーナスエンジン IV」を組み合わせる。
背面液晶はサイズこそDMC-FX35と同じ2.5型/23万画素だが、高視野角型に変更されたほか、周囲の明るさにあわせて輝度が自動調整されるオートパワーLCD機能の輝度調整範囲も11段階に拡大されており、使い勝手が向上している。再生時に傾きを最大2度まで補正できる傾き補正機能も内蔵している。
シーンモードには「人物」や「スポーツ」「夜景」などに加え、被写体をスリム/グラマーに撮影する「変身」や、フラッシュを併用した連写モード「フラッシュ連写」、四隅の光量を意図的に落とした「ピンホール」、モノクロフィルムのような粒子感を仕上がりに加える「サンドブラスト」が追加された。
記録メディアはSD/SDHCメモリーカードで、内蔵メモリは約50Mバイト。リチウムイオンバッテリーで駆動し、撮影可能枚数は310枚。ボディサイズは94.7(幅)×51.9(高さ)×22(奥行き)ミリで、重さは約146グラム(バッテリー、カード含む)。
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