ホワイトバランスは、色温度設定のほか、2軸の微調整が可能。そして面白いのが「フィルムモード」。いわゆる絵作りを指定できるモードだが、これが実に多彩なのだ。
スタンダード、ダイナミック(派手系)、ネイチャー(原色強調系)、スムーズ(ちょっと眠い感じ)、ノスタルジック(渋い系)、バイブラント(超派手系)、さらにモノクロが3つ。それぞれについてコントラスト・シャープネス・彩度・ノイズリダクションを微調整できる。
さらにマルチフィルムモードにすれば、任意に選んだ3つのフィルムモードを3枚連写して記録してくれる。これはなかなか楽しい機能だ。
それに加えて、シーンモードに「ピンホール風写真」の「ピンホールモード」や、わざとざらついたモノクロ写真を撮る「サンドブラストモード」もある。
もちろんマニュアル露出など基本的なマニュアル系機能はすべて装備。露出はジョイスティックでさっとコントロールできる。
LX3を使って感じるのは、とにかく「F2.0」という明るさは驚異的にうれしいこと(普通の室内ならISO400まであればたいていまかなえちゃう)と、アスペクト比をかちゃかちゃと変えて撮れるのはかなり楽しいということ。
おまかせ系の機能も充実しているので、カメラにまかせたいところはまかせ、こだわりたいところはこだわる、という撮り方がいい。「セミオート」っぽい使い方ができるのだ。
望遠側が60ミリ相当と弱いけれども24ミリ相当の広角が欲しい、という人には何の問題もないだろう。LX3は広角〜標準の画角を楽しむカメラなのだ。
絵的にも、パナソニックといえばシャープネスが強めでハイコントラスト気味という印象があったが、LX3のスタンダードではシャープネスも抑えた柔らかめの絵作りになっているのも評価したい。
今回は試せなかったが、アクセサリシューに装着する光学ファインダーや、さらに広角化するワイコンも用意されている。
結局、LX3は「おまかせ」も「マニュアル設定」も自在に楽しめる、まさにハイエンドなコンパクト機。特に「24ミリ」と「F2.0の明るいレンズ」と「3種類のアスペクト比」と「豊富なフィルムモード」で絵作りを楽しみながらいろんな撮影を楽しみたい人にぜひ。
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