スカパー!HD録画は、10月1日に放送を開始するCS 124/128のハイビジョン放送「スカパー!HD」をそのままのクオリティで録画する機能だ。DTCP-IPとDLNAガイドラインの合わせ技で、録画には市販のイーサネットケーブルを使用する。チューナーとVARDIAをケーブルでつなぐ(ルータを介したLAN接続も可能)と、まるで専用ケーブルで接続したときのように互いを認識。チューナーのEPGで録画予約を設定できる。放送のMPEG-2 TS(トランスポートストリーム)には手を加えずにVARDIAのHDDに記録するため、画質の劣化はない。
もちろんスカパー!HD録画は、ハイビジョンの15チャンネルのみならず、SD放送のチャンネルをストリーム記録することも可能だ。「SD放送の中には2〜3Mbpsという低ビットレートのチャンネルもあり、過去のスカパー!連携機能では、それを8MbpsのMPEG-2で録画するといった“無駄”も生じていた。個人的には、TS記録でそれが解消されることにも大きな意味があると思う」(片岡氏)。
一方のレグザリンク・ダビングは、レグザの内蔵HDDやUSB/LAN接続の外付けHDDに録画したデジタル放送番組をネットワーク経由でムーブするというもの。これまでREGZAの録画機能では光学メディアに録画番組を残すことはできなかったが、VARDIAが対応したことで、HD Recを用いてハイビジョン解像度のままDVDメディアにまでムーブできるようになる。
そのほかの特徴と主な仕様は下記の通り。
“X”型番のフラグシップモデル。スカパー!HD録画への対応と同時に、従来のスカパー!連動機能を持つ唯一の製品となる。内蔵HDDは1Tバイト。デジタルダブルチューナーにより、デジタル放送のW録が可能だ。
HDMIは1080/24P出力に対応。低インピーダンスコンデンサや専用ローカルレギュレータなどによりHDMI出力回路の電源環境を整備した。また12ビット297MHzのビデオエンコーダやアナログデバイセズの高級DAC「AD1955」などアナログ映像/音声出力にも手を抜いていない。i.LINKは2系統を装備している。
型番 | RD-X8 |
---|---|
内蔵HDD | 1Tバイト |
光学ドライブ | DVDマルチ |
機能概要 | デジタルダブルチューナー、XDE、MPEG-4 AVC記録、HD Rec、レグザリンク・ダビング、スカパー!HD録画、DVDBB、スカパー!連携 |
外形寸法 | 431(幅)×339(奥行き)×72(高さ)ミリ |
重量 | 5.6キログラム |
XDEを搭載するほか、スカパー!HD録画やレグザリンク・ダビングをサポートするハイスペックモデル。RD-S503は1系統のi.LINKを搭載しているが、RD-S303は非搭載となっている。HDMIは1080/24P出力に対応。
型番 | RD-S503 | RD-S303 |
---|---|---|
内蔵HDD | 500Gバイト | 320Gバイト |
光学ドライブ | DVDマルチ | |
機能概要 | デジタルダブルチューナー、XDE、MPEG-4 AVC記録、HD Rec、レグザリンク・ダビング、スカパー!HD録画、DVDBB | |
外形寸法 | 431(幅)×342(奥行き)×72(高さ)ミリ | |
重量 | 5.4キログラム | 5.3キログラム |
地上デジタルチューナーと300GバイトのHDDを搭載したHDDレコーダー。録画はTS記録のみで、出力端子もコンポジットとHDMIに絞り込んだ。ただし、電子番組表はもちろん、放送を視聴しながら裏番組のチェックや選局が可能な「見ながら選択」などは搭載している。縦置きデザインによる省スペース性も特徴。外形寸法は70(幅)×195(高さ)×197(奥行き)ミリ。
米国で先行発売したXDE搭載DVDプレーヤー「XD-E500」の日本版。XDEは「シャープ」「カラー」「コントラスト」という3つの動作モードが用意された(上記のレコーダー3機種は“シャープ”のみ)。HDMI端子は1080/24p出力に対応する。再生可能なDVDメディアは、DVD-R/-RW(CPRM対応)。またDivXの動画ファイルやJPEG再生機能も搭載している。
外形寸法は430(幅)×198(奥行き)×50(高さ)ミリ。重量は1.5キログラム。
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