パナソニックブースでは、TSUTAYA BBが先日発表した「アクトビラ ビデオ」のダウンロードサービスをデモンストレーションしている。現在「アクトビラ」内で展開しているハイビジョン動画配信サービス「TSUTAYA TV」を拡張する形で12月に開始する予定だ。
ダウンロード型は、回線速度に依存するストリーミングサービスに比べて大容量(高画質)のコンテンツを提供しやすいことがメリット。対応するテレビやレコーダーのHDDにいったんすべて落としてから視聴するため、インターネット回線があまり太くなくても時間をかければコンテンツを入手できる。
TSUTAYA TVの場合、MPEG-4 AVC/H.264を使用して平均10Mbps、最大20MbpsのVBR(Variable Bit Rate)でエンコード。画質に関しては、「BDには及ばないが、それに近いものになる。MPEG-2との圧縮効率の違いを考えれば、地上デジタル放送よりは高画質といえるのではないか」(TSUTAYA)。音声はAAC 5.1chをサポートし、もちろん字幕表示も可能になっている。
TSUTAYA-TVでは、視聴期限なしの「セルスルー」と期限ありの「ダウンロードレンタル」の2種類を用意する計画だが、配信されるタイトルや価格は未定。現在、価格や再生期限などの条件をハリウッド側と交渉している段階だという。
ユーザーは、対応するBDレコーダーもしくは録画機能付きテレビでサービスを利用できる。現時点の対応を明らかにしている製品は、パナソニックの新しい「DIGAシリーズ」上位モデル(DMR-BW930、DMR-BW830、DMR-BW730)と、日立製作所の液晶テレビ「UT770シリーズ」(UT47-XP770、UT42-XP770、UT37-XP770、UT32-WP770)の計7製品だ。
気になるのは、パナソニックのBDレコーダーでセルスルーのコンテンツを購入した場合、BDメディアに残すことができるのか、という点だろう。TSUTAYAによると、「仕様としてメディアへの書き出しは想定しており、前向きに検討中。しかし世界初のビジネスモデルのため、ハリウッドとの交渉次第になるだろう」(TSUTAYA)という。またパナソニックでは、メディアへの書き出しが可能になった場合、BD-RとBD-REの両方が利用できるとしている。
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