単なるアップスケールではなく、入力された信号の解像度を増す「超解像」といえば東芝がREGZA「ZH7000」「Z7000」「FH7000」に「レゾリューションプラス」として搭載し話題となったが、日立製作所も超解像技術の参考展示を行っている。
同社が参考展示している超解像技術は、特定解像度の信号を固定倍率で高精細化するのではなく、独自処理によって、解像度に応じた最適な倍率を自動的に産出して高精細化するのが特徴。そのため、SD画質の映像を放送局がHD信号として送出している場合や、同一画面上に異なる解像度の映像がはめ込まれている場合でも、解像度の向上を図ることが可能となっている。また、HD映像にも本技術は適用可能だ。
会場ではフルHDパネルを左右で半分に区切り、左に入力されたままのSD信号(超解像オフ)、右に超解像処理済み映像して映し出すほか、全画面にHDの超解像処理を施し、SD信号のPinPの子画面には、SD向けの超解像処理を施すといったデモが行われている。
超解像処理の詳細は明らかにされていないが、フレームごとに完結する処理で超解像を実現しているため、複数フレームに処理をまたぐ方式にて比べプロセッサへの負荷が軽く、ワンチップ化することも困難ではないという。今後もアルゴリズムなどの改良を進め、テレビへ搭載するかたちでの製品化を検討する。
そのほか同社ブースでは薄型液晶テレビ「Wooo UT」をメインに、37V型で最薄部15ミリの次世代液晶テレビや、50V型で最薄部35ミリの次世代プラズマテレビ、UWBを利用した新デザインのワイヤレスユニットなどが展示されている。
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