超高速連写と並ぶユニークな機能がハイスピードムービーだ。高速連写よりこちらの方がインパクトが大きく、より楽しめるだろう。
モードダイヤルを「HS」にするとハイスピードムービーとなる。秒210コマの他、30fpsと210fpsを撮影中に切り替えられるモードや、秒1000コマのモード(ただしこれは画像サイズが極端に小さくなるので用途は限られるだろう)もある。
ハイスピードムービーにもパストムービー機能があり、これをオンにするとシャッターを押す「2秒前」の映像から記録される。秒210コマの場合、それを秒30コマの映像として記録するので、2秒だと再生時は14秒となる。通常の動画機能は1280×720(いわゆる720P)のHD動画と640×480のSD動画を撮ることが可能だ。
それぞれYouTubeモードがあり、これをオンにすると別途専用のフォルダにも動画が書き出され、専用のアプリで簡単にYouTubeにアップすることが可能になる(HD動画を除く)。
というわけで、前述したとおり、FH20は「超高速系の機能を持つ20倍の超高倍率ズームデジカメ」である。FH20の方が広角から望遠まで対応しているし、静止画の機能も一般的な超高倍率ズーム機に近い。
よって、ハイスピードムービーを楽しみたい、超高速連写がメイン、という人は上位モデルのF1がおススメだ。600万画素だが、高感度時の特性はいいし、インタフェースも凝っている。クオリティ面ではやはりF1だ。
逆に、普段は高倍率ズームデジカメとして静止画や動画を撮り、ときどき超高速系機能も楽しみたいという人にはFH20の方が適している。画質面ではもうちょっと頑張って欲しいが、超高速な超望遠デジカメとして秀逸な存在だ。
なお、高速連写をよく使う人はパソコン上での画像ビューワを選ぶべし。スタック機能を持つビューワを使い、連写した写真をひとつにスタック化できないと管理や閲覧が大変だ。
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