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» 2008年11月14日 08時30分 公開

バイヤーズガイド:自分にピッタリのヘッドフォンを選び出す――オーバーヘッド編 (4/5)

[野村ケンジ,ITmedia]

実売1万円以上

BOSE around-ear headphones(ボーズ)

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製品特徴:オーバーヘッドタイプでありながら140グラムという軽さを実現。柔軟性の高いパッドとも相まって、快適な付け心地と高い遮音性を両立している。サウンド面では、単なる単体の物理特性を求めるのではなく、心理音響学に基づいた音響チューニングを実施。音楽を聴いた人間が「心地よい」と感じる音を獲得しつつ、ヘッドフォンとは思えない空間的広がりも実現している。

音の特徴:まさに東海岸サウンド、いやボーズサウンドと呼ぶべき独特のキャラクターを持つ音響特性。低音がしっかりと鳴り響き、男性ボーカルやギターなども明確に耳へよく届く。聴かせどころのツボを心得た見事さは時に苦手な曲調も露呈するが、聴き疲れのなさといい、多くの人が満足できる優等生だ。

音色傾向
解像度感 粗い ――○―― きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―○――― フラット
低音特性 迫力重視 ――○―― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ―○――― ノビ重視

AH-D2000(デノン)

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製品特徴:高比重ハウジングや50ミリ径ドライバー、極細繊維で構成されているマイクロファイバー振動板などを採用することで、ひずみを押さえた、きめ細やかな再生音を実現。ボディも軽量マグネシウムフレームや3次元縫製イヤーパッドなどによって、長時間の装着にも不満がないよう考慮されている。

音の特徴:良い意味で和製の繊細な音。一般的な製品とは異なり、スピーカーから聞こえてくるかのような空気感のある柔らかな音質と、ヘッドフォンであることを忘れさせる広がりのある空間表現がユニーク。これまでヘッドフォンのダイレクトすぎる音が苦手と思っていた人にはピッタリの1台だ。

音色傾向
解像度感 粗い ―――○― きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ――――○ フラット
低音特性 迫力重視 ――――○ ノビ重視
高音特性 迫力重視 ――――○ ノビ重視

K530(AKG)

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製品特徴:ダイアフラムを超低域から超高域まで再生する「サウンドゾーン」と「ムーブメントゾーン」の2つの部分によって構成。それぞれの厚みを最適化する事で、入力信号に忠実なワイドレンジ再生を実現した。またスタジオモニターヘッドフォンに採用される「XXLトランスデューサー」技術を投入、エネルギー感のある低音と正確でクリアな中高音を両立している。

音の特徴:モニターライクなストレートサウンド。音色な飾りはいっさいなく、ハウジングが軽量なためか低音の迫力もあまり強くないものの、中域のリアリティーに関しては類を見ない素晴らしさ。ボーカルものを得意とするが、クラシックもそつなくこなすオールラウンダー。

音色傾向
解像度感 粗い ―――○― きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―――○― フラット
低音特性 迫力重視 ――――○ ノビ重視
高音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視

KH-K1000(ケンウッド)

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製品特徴:アルミニウム製ハウジングと制振材、大口径53ミリ径ドライバーユニットの搭載によって、量感あふれる低域再生を実現。磁気回路には透磁率の高いL字型純鉄製ヨークを採用、磁束を高密度かつ均一化し、ボイスコイル動作のリニアリティを向上させることで、音のゆがみを極限まで排している。

音の特徴:骨子のしっかりしたHi-Fi系サウンド。なかでも高域特性の良さ、きめの細やかさにはかなりこだわっており、キーの高い女性ボーカルや楽器の音を、丁寧かつ美しい音色で再生してくれる。高音の素性の良さに着目して製品を選びたい人には有力な候補となるはず。

音色傾向
解像度感 粗い ―○――― きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―――○― フラット
低音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視

ATH-A1000X(オーディオテクニカ)

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製品特徴:12月発売予定の密閉型新フラッグシップシリーズ。音質に注力した新デザインのアルミ製ハウジングを採用している。ドライバーユニットも口径こそ53ミリと既存モデルと同等だが、大幅にブラッシュアップすることで、さらなる低ゆがみ率と原音忠実再生を実現した。シリーズ製品として、チタン製ハウジング/パーメンジュール磁気回路+OFC7Nボイスコイル採用の上位モデル「ATH-A2000X」(7万8750円)も用意されている。

音の特徴:もともとヘッドフォンはダイレクトな音が得やすいが、そのなかでも圧倒的なリアリティーを感じさせる製品。ゆがみや音色の変調がほとんどなく、まるで自分のまわりで演奏をしてくれているかのよう。原音再生が音楽の楽しさをも余さず伝えてくれることになる、モニター系の好例といえる。

音色傾向
解像度感 粗い ――――○ きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―――○― フラット
低音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ――――○ ノビ重視

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