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自分にピッタリのヘッドフォンを選び出す――オーバーヘッド編バイヤーズガイド(5/5 ページ)

» 2008年11月14日 08時30分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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実売5万円以上の高級クラス

HD650(ゼンハイザー)

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製品特徴:プロ用モニター機器で定評あるゼンハイザーのオープンエアー型フラッグシップモデル。軽量のアルミニウムボイスコイルやメタル製メッシュハウジングカバー、低ゆがみにこだわったドライバーなど、各パーツに高いクオリティーを求めると同時に、ドライバーをひとつひとつチェックしてペアリングするなど、製品作りに関しても細やかな配慮がなされている。

音の特徴:演出をいっさい排したストレートなサウンドはまさにモニター系の鏡。リファレンスとして本命といえるモデルだ。ただしオープンエアー型であるため、騒音レベルの高い電車内や飛行機内での利用には向かない。音色もモニター系らしくドライなので、多少好みが分かれるかもしれない。

音色傾向
解像度感 粗い ――○―― きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―――○― フラット
低音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視

MDR-SA5000(ソニー)

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製品特徴:SACD対応をうたう超ワイドレンジ/高音質再生のハイエンドモニターヘッドフォン。高磁力ネオジウムマグネットを採用する50ミリ径ドライバーは110kHzというケタ外れの再生能力とともに、クリアな中高音と重厚でパワフルな低音を実現。いっぽうで軽量フレームや圧力分散ヘッドドクッションなど、装着感に関してもかなりのこだわりを見せている。

音の特徴:モニター系ならではのフラットな特性とワイドレンジ、ストレートな音楽表現と同時に、超が付くぐらいのきめ細やかさと階調の豊かさも持ち合わせている逸品。キレも粒立ちもよいため、優しい表現もダイナミックな演奏も得意不得意なく存分に楽しませてくれる。平均実売価格が5万円を超える高額製品だが、金額以上の満足感を得られる一生ものの製品だ。

音色傾向
解像度感 粗い ――――○ きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ――――○ フラット
低音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ――――○ ノビ重視

SRS-4040A(STAX)

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製品特徴:繊細で細密な表現を得意とするコンデンサー式ヘッドフォン「SR-404 Signature」と、真空管ならではの濃厚な中域と各部パーツの見直しにより広帯域化を両立したヘッドアンプ「SRM-006tA」を組み合わせた、超高級と呼ぶにふさわしいヘッドフォンシステム。形式もさることながら、そのサウンドも独特の世界観を持ち合わせている。ヘッドアンプが必要なため、室内での使用が前提となる。

音の特徴:きめ細かいという言葉が陳腐になるくらい、細密で表現豊かな音。それでいて人の声やメイン楽器は、活力に満ちた濃密サウンドを堪能させてくれる。ヘッドフォンというよりは耳にかけるスピーカーといったイメージ。この音に一度魅入られてしまったら、もう他の製品に浮気できなくなるほど魅力的。

音色傾向
解像度感 粗い ――――○ きめ細かい
帯域バランス メリハリ重視 ―――○― フラット
低音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視
高音特性 迫力重視 ―――○― ノビ重視

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