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中級者も注目の“ママさんデジ一眼”――ペンタックス「K-m」(2/3 ページ)

» 2008年11月19日 15時28分 公開
[永山昌克,ITmedia]

シンプルにまとまった機能と操作性

 電源を入れると約0.25秒で起動し、液晶モニター上に各種の撮影情報が表示される。従来のKシリーズはボディ上部にモノクロの液晶パネルを備えていたが、本モデルではそれを省略。そのかわり、液晶表示される情報を見ながら、絞りやシャッター速度などの各種パラメータを切り替える、最近のエントリー機では標準的な操作性を採用した。またISO感度やホワイトバランスなどの主要な設定を集約したFnボタンは廃止され、それらは十字キーのダイレクト操作に改められた。

 撮影モードは、上部のモードダイヤルからプログラムAEやマニュアル露出、「人物」や「風景」など計13モードを選択でき、「SCN」を選ぶとさらにメニュー画面から「料理」や「ペット」などの10モードを利用できる。5シーンをカメラが自動判断するオートピクチャーモードもある。

photo ボディ上部のボタンやダイヤルは右側に集中し、右手だけで操作できる。

 ビギナー向けの親切機能として、ボディ上部のヘルプボタンを押すと、現在のカメラの状態や操作の説明テキストを液晶表示できる。ヘルプボタンの機能をカスタマイズし、デジタルプレビューやカスタムイメージ、RAWとJPEGの同時記録など他の機能を割り当てることも可能だ。

 画像に関する機能としては、暗部を明るく再現して黒つぶれを抑える「シャドー補正」や、階調再現の幅を広げて白とびを軽減する「ダイナミックレンジ拡大」に対応。また「カスタムイメージ」機能では、「鮮やか/ナチュラル/人物/風景/雅/モノトーン」という6種類の発色傾向を選べる。

 さらに、デジタルフィルタ機能もある。これは、撮影時または再生時に画像に特殊効果を加える機能。画像全体をぼかし、周辺部をあえて暗く落とす「トイカメラ」や、光源に十字の光芒を加える「クロス」、紗(しゃ)をかけたようなぼかし効果を与える「ソフト」、特定の色以外をモノクロにする「色抽出」など6種類(再生時は14種類)の効果がそろう。

photo デジタルフィルタの「トイカメラ」を適用。
photo デジタルフィルタの「ソフト」を適用。
photo 液晶は2.7型/23万ピクセルで、ファインダーは倍率0.85倍、視野率96%のペンタミラー式を搭載する。
photo 記録メディアにはSD/SDHCカードを、電源には単三形乾電池(アルカリ、ニッケル水素、リチウム)4本を使用する。

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