前編では、「ワンセグ持ち出し」と「YouTube」を中心に検証したが、今回は操作やダビング機能など、レコーダーとしての基本機能を見ていこう。
まずは弱点を克服したといえそうなメニュー操作から。高い評価を得た昨年の秋モデルは、画質や機能が大幅に強化された一方、メニュー操作などで動作のもたつきを指摘する声も多かった。操作後の画面の切り替わりなどが遅く、体感的に操作に対する反応が分かりにくかったのだ。
そこでDMR-BW950では、操作を受け付けるとまず画面をブラックアウトさせることで、操作に対するフィードバックを行うようになった。体感で分かるほど画面の切り替わりなどは高速化はされていないようだが、明らかに“分かりやすさ”は向上している。少なくとも2008年秋モデルを操作しているときに感じたじれったさは格段に減った印象だ。
メニュー構成も変更された。スタートボタンで表示されるトップメニューは、新機能の「モバイル機器へ持ち出す」に加えてBD/DVDメディアとSDメモリーカードスロットにアクセスする項目が追加され、対象メディアを切り替えてから操作する手順を不要にした。また「詳細ダビング」が「ダビングする」メニューからも選択可能になり、従来機の「その他の機能」に含まれていた不自然さもなくなっている。
リモコンも大幅にレイアウト変更された。「HDD」「BD/DVD」「SD」のメディア切り替えボタンが上部の再生操作系の近い位置に移動し、片手で再生するメディアを切り替えることが楽になった。またスキップボタンの位置が変更され、「早戻し」「早送り」ボタンなどと同様にシンメトリーな配置となり、より違和感のない操作が可能になった。2008年秋モデルから自動チャプター機能が搭載され、スキップボタンの利用頻度が高まったため(チャプター間の移動に利用)、遅ればせながら改良したといった印象だ。
「10秒戻し」ボタンが追加された点もトピックだ。「30秒送り」ボタンと合わせて見たいシーンを探したり、CMスキップ時の操作などに便利。同様の機能は古くから東芝RDシリーズが搭載しており、実際に使ってみると手放せなくなる機能の1つとして評価されている。新機能とまで呼べるものではないが、この機能の搭載を心待ちにしていた人も少なくないだろう。
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