前編では「BDZ-A750」の進化した「おでかけ転送」機能に触れた。後編では、「アクトビラ」やPCによるリモート予約など、新しい要素を検証していこう。
ソニーのレコーダーでは「BDZ-A750/950」が初対応となるアクトビラ。ビデオ関連のサービスはハイビジョン解像度の「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応し、ストリーミング再生に加えて、ダウンロードでは再生期間が限定される「レンタル」と再生期間が制限されない「セルスルー」の両方に対応した。つまり、現状のフルサービス対応だ。
セルスルーで購入したコンテンツは、BD/DVDメディアにダビングできる。実際に購入してみたところ、ダビング可能回数は番組ごとに異なり、最大2回だが1回に設定されているものもあった。最大回数ダビングを終えたあともHDD上にコンテンツが残り、再生はできる点がデジタル放送の録画番組と異なる部分だが、ダビングの実行にも期限(再生の期限ではない)がある点には注意したい。このほか、DLNA配信は行えない(クライアントの一覧に表示されない)といった点は、パナソニックの2009年春モデルである「DMR-BW930/730/530」と共通だ。
BDZ-A750/950の特徴は、セルスルーであれば「おでかけ転送」が行える点だろう。ただし、おかえり転送には非対応で、転送時には再生時間と同じ時間を使っての変換が必須になる。前述のようにセルスルーコンテンツのダビング可能回数は最大でも2回なので、おでかけ転送(320×240ピクセルへの変換・ダビング)でダビング可能回数が減ってしまうのは、ユーザーとしてはちゅうちょしてしまいそうだ。こちらに関してはコピー回数を増やすよりはおかえり転送にも是非対応してほしいと思う。続きから転送できるといった機能はセルスルーに多い映画向きだとも思うのだ。また、例えば旧作のテレビ番組なども、SD解像度でいいので1話100〜200円程度でセルスルーされるようになれば、評価は変わるかもしれない。
BDZ-A750/950の登場に合わせるようにサービスが開始されたのが、PCからのリモート予約サービスだ。従来携帯電話からのみ可能であったサービスを、PCのWEBブラウザからso-netの「Gガイド.テレビ王国」にアクセスすることで利用可能になったものだ。利用には専用IDの取得が必要だが、利用料金は無料。既にレコーダーがインターネットに接続していればPCからサイトで申請したIDをレコーダーに入力するだけで設定作業も完了する。
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