使い方は、まず注入器にチューブをセットする。グラスの中に入れる水はふつうの水でも構わないのだが、透明だと水位が分かりにくいので、食紅などで色を付けることが推奨されている。絵の具だとガラスに跡が残る可能性があるので、水に溶けやすい食紅が適しているのだそうだ。食紅といっても赤、青、黄、緑などさまざまな色があるが、今回は赤で試してみた。グラスに食紅を入れて水で溶かし、赤くなった水をチューブで吸い込む。
グラスに水を入れるときは、本体を横にして傘の部分が上にくるようにする。チューブを奥まで入れたまま注入器のピストンをゆっくり押すと、少しずつ水が入っていく。グラスを立てた状態で、底から3センチ程度の位置に水位が来るまで、何回か注水を繰り返す。
終わったら,今度は管部分の水位調整だ。管部分の水位が球体内の水面から2センチ程度上になるようにする必要がある。ここが標準位置で、もし2センチに満たない場合は再びチューブを入れて空気を入れて、水が多い場合は水を抜いて調整する。1度調整すればその後の調整は必要ないが、説明書によると、水が少しずつ蒸発するので、減ってきたと思ったら水を足す必要があるそうだ。
実際に何日か使ってみたが、けっこう水位がダイナミックに変化するので驚いた。しかも水位が低くなると晴れて、高くなると空が曇ってきて本当にポツリポツリと雨が降ってくる。これはかなり面白い。あまりに面白くて、毎日、外から帰ってくると水位をチェックするクセが付いてしまったほどだ。
最初の水位調整はけっこう面倒だが、1度調整すればあとはほとんどいじらずに済むので楽だと思う。なお、台風などで気圧が大幅に下がったり、日光が当たって内部の空気が膨張したりすると、管から水が吹き出す可能性もあるというので、使用にあたっては皿などの容器を敷いたほうがいいそうだ。
食紅の色をいくつかそろえておいて、気分によって水の色を変えると気分転換にもなるだろう。誰でも気軽に天気を予報できるこの商品は、実用性と楽しさを兼ね備えたインテリアグッズといえる。この商品を部屋に飾っておけば、雨ばかりの6月も楽しく過ごせるに違いない。
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