ITmedia NEWS >

LEDバックライトでどう変わる? 東芝「55ZX8000」人気の薄型テレビ3機種レビュー番外編(2/3 ページ)

» 2009年08月25日 23時50分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ユーザビリティーチェック

 それでは、実際の製品を使い、機能面を中心にそのユーザビリティをチェックしていこう。今回の視聴には、46V型、55V型という2つのラインアップのうち、55V型の「55ZX8000」を試用した。

 トップモデルだけに、55ZX8000にはこれでもか、というくらいにさまざまな機能が搭載されている。なかでも大いに役立ってくれたのが、USB接続もしくはNASに対応する録画機能だ。市販の外付けHDDを接続するだけで放送録画できる機能は、以前からREGZAのアピールポイントとなっていたが、ZX8000シリーズを含む2009年夏モデルでは、新たに2番組録画対応へと進化した(USB接続時)。

photophoto ラ・テ欄方式を採用するテレビ番組表は、ハイビジョン解像度を持つため文字が鮮明で見やすい。表示動作がもたつくことはなく使い勝手はとても良い(左)。USBやNASを追加しておけば、テレビ番組表から簡単に録画予約が行える。ドラマなどを最終回まで毎週録画してくれる「連ドラ予約」も便利(右)
photophoto HDMIをはじめとする映像入力端子に加えて、LAN端子、外付けHDDと接続するUSB、カメラなどのAV機器と接続するi.LINK端子など、必要なものはすべてそろっている印象(左)。今回のテストでは、無理を承知でレグザリンクからパナソニックのBDレコーダー「DMR-BW800」をコントロールしようと試みたが、再生やストップ、再生メニュー表示まで良好な動作をしたものの、ドライブ変更をした以降動作不安定になってしまった。惜しい(右)

 実際の録画予約も、とても簡単。新聞のラ・テ欄風で見やすいテレビ番組表から、録画したい番組を選ぶだけで、煩わしさや戸惑いはまったく感じない。またこのテレビ欄は、「簡単連ドラ予約」と呼ばれる自動録画や、番組検索機能も持つ。

 もう1つ、個人的に気に入っているのが「ミニ番組表」だ。画面の下側1/4くらいに、7チャンネル×2時間分の番組表が表示されるこの機能、いま見たい番組を探しだすにはとても便利。積極的に使っていたことを後から気が付くくらいのさりげなさも、好印象だった。

 映像の美しさをアピールする製品だけに、画質調整に関しては多彩な項目が用意されている。これだけの内容であれば、映像セッティングにこだわるホームシアターファンであっても、充分納得のいくレベルだろう。いっぽうで、もっと一般的なユーザーでも高画質な映像を楽しめるよう、最新技術を使ったシステムが用意されている。それが「おまかせドンピシャ高画質・プロ」である。

 照明環境や部屋の明るさ、映像の解像度や明るさ傾向などをチェックして、映像を自動調整してくれるため、とくに外光が入るリビングなどでは大変重宝する。しかも内容的に高度で細やかなセッティングが施されており、「夜に映画しか見ない」ホームシアター派にもなかなか使えるレベルに達しているところがありがたい。実際、今回の視聴ではまず最初に「おまかせ」でさまざまなコンテンツを見たが、最暗部の階調などに追い込みの甘さは感じたものの、色合いや中間調の表現はおおむね良好。とくに解像度に関しては、フィルムグレンの自然さや空間表現の巧みさもあって、このままでも充分といったイメージだ。この手の自動機能を自慢するメーカーは多いが、それらのなかにあっても優秀なレベルに達しているといえる。

photophoto リモコンはこれまでの製品とほぼ同じレイアウトをもつ薄型のスタイリッシュなタイプ。録画やレグザリンクのコントロールなどもこれ1つで行えるため結構重宝する(左)リモコン中央の円形レイアウト・コントロールキーは慣れればかなり使いやすい。設定メニューなど使用頻度の少ないボタンはスライドカバー内に収められている(右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.