「お好み録画」は、番組のジャンルや出演者を指定しておくと、適合する番組を録画してくれる自動録画機能だ。好きな番組の見逃し防止に役立つほか、自分の知らない番組にも出会える便利な機能といえる。ただ、お好み録画で録画した番組は、HDD残量に反映されず、いざ通常の予約録画でHDD容量が足りなくなれば、古いものから自動的に削除されてしまう点に注意したい。もし、自動録画された番組の中に、消したくないものを見つけたら、早めにロックをかけておこう。
ちょっと席を外すときに便利な「番組キープ」機能も搭載。視聴中の番組を即座に録画開始し、戻ったら追っかけ再生を始めることで、あたかも放送中の番組にポーズをかけたような使い勝手を実現している。番組キープで録画されたファイルは、終了時に自動消去される仕組みだ。
ワンセグ放送の同時録画では、録画番組をSDメモリーカードへダビングして、携帯電話などで楽しむことができる。録画データをそのまま転送するだけのため、朝の忙しい時間帯でも時間をとらない。1時間の番組なら約40秒でダビングが終了する。
内蔵HDDに録画した内容については、イーサネット経由でレコーダーに転送、保存するネットワークダビングの機能も用意されている。今回は、DIGAの最新モデル「DMR-BW880」と組み合わせて試したが、再生時間とほぼ同じ時間がかかってしまうのは、やはり残念。これではi.Link接続とあまり変わらない。
とはいえ、内蔵HDDに録画したものを外に出す機能はとても重要だと思う。基本的に“見たら消す”タイプの人でも、お気に入りの映画などを録画すると、なんとなくHDDから消せなくなってしまい、だんだん録画容量を圧迫してくるもの(経験あり)。今はBlu-ray Discレコーダーを買う気がなくても、将来の拡張性を確保できるという意味は大きい。また、ホームネットワークを構築している場合、寝室のRシリーズで録画したものをリビングルームのDIGAでBDに焼くといった運用スタイルも考えられる。2台目のニーズにも応えてくれるはずだ。
ネットワークダビングを搭載したRシリーズは、いわば保険付きの録画テレビ。慎重派のみならず、「そのうちDIGAも……」と考えている人にもオススメだろう。なお、店頭では20V型が7万円台後半、17V型は7万円前後になっているようだ。画面サイズの割に高価に思えるかもしれないが、レコーダー付きとして考えるとけっして高くはない。
型番 | RH-L20R1-K | RH-L20R1-N | TH-L17R1-K | TH-L17R1-N |
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カラー | メタルブラック | シャンパンゴールド | メタルブラック | シャンパンゴールド |
画面サイズ(解像度) | 20V型(1366×768ピクセル) | 17V型(1366×768ピクセル) | ||
チューナー | 地上/BS/CS110度デジタルチューナー×1 | |||
録画機能 | あり(250GバイトHDD内蔵) | |||
ネットワーク機能 | あり(アクトビラ ビデオ・フル対応など) | |||
アラーム機能 | なし | |||
入出力端子 | HDMI入力×2、アナログビデオ入力×2(D4、S端子あり)、D-Sub 15ピン | |||
外形寸法 | 532(幅)×390(高さ)×180(奥行き)ミリ | 461(幅)×350(高さ)×163(奥行き)ミリ | ||
重量 | 約7キログラム | 約6.5キログラム | ||
価格 | オープンプライス | |||
発売日 | 販売中 | |||
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