本連載の読者ならよく知っていると思うが、東芝の外付けUSB HDD録画は、対応メーカーが数社ある中でも、もっとも優れたものだ。HDD内蔵タイプとほとんど変わらない使い勝手をもたらしてくれるうえ、USBハブを用いてHDDを増設していくこともできるため、家族1人が1台ずつのHDDを占有して、足りなくなったら買い足すといった使い方ができる。今や1Tバイトの外付けUSB HDDは1万円を切っているから、コスト的な負担も抑えられる。

55V型の「55Z1」と、その映像エンジン「次世代レグザエンジンDuo」。超解像技術などの画質的なメリットにくわえ、操作レスポンスも向上した。Z1シリーズも春に登場したモデルのため、実勢価格は安めになっている
一方、ソニーのEX710シリーズは、突出した機能はないものの、絵作りは素直。標準モードはやや派手だが、映画向けのモードはナチュラルで落ち着いた雰囲気に作り込まれ、部屋の明かりを落としてやれば、映画好きも納得の、深みがある映像を楽しめると思う。

狭額フレームが特長のソニー「KDL-40EX710」(40V型)。エッジ型のLEDバックライトと倍速駆動(120Hz)の液晶パネル、「ブラビアエンジン3」を搭載。また、同シリーズは32V型もフルHD(1920×1080ピクセル)解像度の液晶パネルを採用している
無論、地上アナログ放送の停波までというこのタイミングだけに、どのメーカーも激しい価格競争を繰り広げており、どの製品を購入してもお買い得だ。50V型以上の大型テレビが欲しいなら、パナソニックの54V型プラズマテレビあたりがお買い得度が高い。50インチオーバーとなれば、コストパフォーマンスが良いといっても単価はそれなりになってしまうが、60V型の「KURO」を使っている身としては、これだけの画質のプラズマがリーズナブルに購入できるという事実に嫉妬せざるを得ない。
もしパイオニア「KUROシリーズ」(2009年に生産終了)が失われたことを悲しんでいる読者がいるなら、パナソニックのプラズマテレビを評価し直してみるといい。とくに3D対応のために階調を増やし、動画応答性も高めた“VIERA”「VT2シリーズ」は、(絵作りの好みはともかく)適切な環境で見ることによってKUROを超える性能のパネルであることを感じられるはずだ。
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3Dテレビの“鉄則” プラズマテレビ編Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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