BCNが12月2日に発表した「BCNランキング」によると、11月の薄型テレビの販売台数は前年同月比で505.3%、販売金額は同381.6%だった。12月に減額されるエコポイントの駆け込み需要で、10月に記録した過去最高の伸びを台数・金額ともに更新した。
急激な需要増に伴って薄型テレビの在庫は逼迫(ひっぱく)し、11月の平均単価は前月比で5.0%ほど上昇した。画面サイズ別で最も値上がり率が大きかったのは20型台で同8.8%上昇、次いで40型台が6.3%、30型台が5.6%、50型以上が2.8%とそれぞれ上昇した。
画面サイズ別で販売台数の増加率をみると、寝室などに使われる2台目需要のパーソナルサイズがよく売れた。11月に前年同月比で最も伸びたのは20型未満の601.8%、次いで30型台が524.8%、40型台が490.7%、20型台が462.7%、50型台が357.9%となり、すべての画面サイズで過去最大の伸びを記録した。
レコーダー(Blu-ray Disc/DVD)はテレビと同時に購入される傾向が強く、11月の販売台数は前年同月比で226.3%、金額でも202.6%と過去最大の伸びを示した。
ただし、薄型テレビのエコポイント特需は11月がピークで、12月以降に伸びが鈍化するのは確実視されている。来年以降の販売予測について、「エコポイント終了直前の3月とアナログ停波の7月の2回山場を迎えるものの、11月の水準を越えることは難しそう」と同社は分析している。
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