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「AQUOS」と「GALAPAGOS」がつながると?2011 International CES

» 2011年01月10日 23時57分 公開
[小山安博,ITmedia]

 「2011 International CES」のシャープブースは、新たに発表された70インチクラスの“AQUOSクアトロン”「LC-790LE732U」と電子書籍端末「GALAPAGOS」が二枚看板だ。とくに国内で先行したGALAPAGOSは、今回が米国初披露ということで人気が高い。

シャープブース
シャープのメディアタブレット「GALAPAGOS」。クラウドベースの電子書籍サービスを米国でも年内に展開するという

 個人的に注目したのが、GALAPAGOSとAQUOS、さらにAndroid搭載スマートフォン(au向けのIS03)を使ったネットワーク操作のデモンストレーションだ。これは、端末を切り替えながら自由に視聴を続けられるというもの。例えば、AQUOSで視聴しているテレビに対してGALAPAGOSの画面の上にタッチし、そのまま下にスライドさせると、AQUOSで見ている映像がそのままGALAPAGOS上で視聴できるようになる。さらにGALAPAGOSで映像にタッチして右側に指をスライドさせると、IS03で画面が表示された。説明員によると、米国では今春にもこうした機能を製品に盛り込んでいく考えだという。

GALAPAGOSの画面にある上と右の矢印の方向に、再生中の動画をフリックで飛ばすイメージ。するとテレビ側にそのコンテンツが送られ、再生が始まる
IS03でのデモ。右にフリックするとIS03にコンテンツが送られる。各端末は無線LANで接続されている

 さらにシャープブースで人気を集めていたのは、CES開幕直前に発表された70インチクラスをはじめとする大型AQUOSクアトロンだ。60V型では3D表示にも対応。大画面ニーズの高い米国市場ということもあって注目度は高いようだ。

70V型、60V型という大型のAQUOSクアトロン「LE935」シリーズ。こちらはCES直前のカンファレンスで発表されたもので、3D表示にも対応する。2011年中の発売予定(左)。米国で5月発売のLC-70LE732は、3Dに対応しない70V型モデル(右)
AQUOS向けの新技術として、「次世代のクアトロン」と題した技術展示も行われていた。上段が次世代クアトロン、下段が従来のもの。よりリッチなカラーと光の表現が可能になるという
こちらは3D対応のDLPプロジェクター「XV-Z17000」。米国では2月の発売で、価格は約5万ドルだ

 そのほか、国内ではすでにお披露目されている裸眼立体視対応の3.8インチ、10.6インチ液晶のデモ、2つのレンズを備えて3D撮影が可能なスマートフォンのプロトタイプなども展示され、来場者の関心を集めていた。

裸眼立体視対応の小型ディスプレイ。左が3.8インチ、右が10.6インチ
裸眼立体視といえば、ソフトバンクモバイル向けのスマートフォン「GALAPAGOS 003SH」も展示されていた(左)。スマートフォンで3D映像の撮影を可能にするプロトタイプ(右)

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