リンのネットワークプレーヤー「KLIMAX DS」を自室に導入してからというもの、インターネット配信される高音質音源をさまざまに蒐集して楽しんでいるが、気になるミュージシャン、大好きなアーティストの作品はなるべくフィジカル・メディアで入手し、手元に置いておきたいとも思っている。しかも一番音がいいメディアで。
ぼくはそんな古いタイプのオーディオマニアなものだから、ユニバーサルやワーナーの高音質素材を用いたSACDシングルレイヤー盤など、もう何種類か違うヴァージョンのCDを持っているのについふらふらと買ってしまったりする。しかし、そんなマニアなご同輩はけっこう多いようで、両社のSACDシングルレイヤー盤や各社から出ている高音質素材を用いたリマスター盤CDのセールスは予想以上に好評と聞く。
また、WOWOWやBSプレミアムなどで放送される良質な映画や音楽番組をせっせとエアチェックしながら、同時にBlu-ray Discソフトの新作も熱心に買っている。放送より発売されるタイミングが早いこともあるが、やはりBD ROMのほうが画質・音質が優れているケースが圧倒的に多いからである。とくに音の差は顕著で、ロスレス・コーデックのドルビーTrue HD やDTS HDマスターオーディオで収録されたHDオーディオ作品は、ほんとうに家庭でこんな音が聴けていいのか!? と思うくらい凄い音の作品が多い(最近ではドルビーTrue HDの「9<ナイン>9番目の奇妙な人形」とかDTS HDマスターオーディオの「インセプション」とかにド肝を抜かれた)。
ピュアオーディオもAVも、そんなハイクオリティーな12cmディスクメディアに夢中になって取り組んでいる方にぜひ注目していただきたいフルユニバーサル・プレーヤーがこの春米国から登場した。OPPO(オッポ)「BDP-93 NuForce Edition」である。
オッポはシリコンバレーを本拠とするインディペンデント系DVD/BDプレーヤー専業メーカーで、同社製品の画質・音質のよさは以前から米国のマニアに高く評価されていた。同社のBlu-ray 3D対応フルユニバーサルプレーヤーの最新モデルにアナログ音声回路をニューフォースがゼロから設計し直したスペシャルチューンド・モデルが本機ということになる。ニューフォースは同じくカリフォルニアに本拠を置く新進気鋭のオーディオメーカーで、高効率で音のよいデジタルアンプなどを開発し、わが国でも昨今急激に人気を伸ばしているブランドだ。
10万円を切る比較的安価な製品だが、まずそのユニバーサリティー、マルチメディア対応力に注目したい。BD ROMは先述のように3Dコンテンツにまで対応し、録画済BD-R(RE)のほかDVD、DVD-Audio、SACD(Multi)、CDと考えうる12cmハイファイ系ディスクがすべて再生できるのだ。また2系統のUSB入力を持ち、本機内のD/Aコンバーターを用いて最高192kHz/24ビットまでのWAV/FLAC/MP3ファイル再生にも対応するのも見逃せないポイントだ。
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