東京・青山でフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭り2011」が開催された。多数のヘッドフォンメーカーや販社がブースを構え、幅広いブランドの新製品を展示。一般参加者も自前のプレーヤーを持ち込み、気になる新製品を試聴できる参加型のイベントだ。展示会場で気になった新製品をピックアップしていこう。
新製品シーズンに重なる春のヘッドフォン祭りでは、発売されたばかりの製品や今後登場する製品がめじろ押し。例えばSHUREは、6月に発売を予定しているモニターヘッドフォンのフラグシップモデル「SRH940」6台を中心に、エントリー機ながらケーブルが着脱式になったイヤフォン「SE215」やDJ用ヘッドフォンの新製品「SRH550DJ」の試聴用機材を豊富に用意した。
ゼンハイザーブースでも、先日リリースしたばかりの「CX300 II」の新色(クローム、ゴールド)をはじめ、左右のボリュームを手元で変えられるユニークなテレビ用ヘッドフォン「HD65TV」「HD35TV」をアピール。来場者は皆、お目当ての新製品を見つけると真剣な面持ちで聞き入っていた。
またビクターブースでは、2つのダイナミック型ドライバーを搭載したイヤフォン「HA-FXT90」やビクタースタジオと共同開発したモニターヘッドフォン「HA-MX10-B」が人気だ。イヤフォンの開発担当者も説明員としてブースに立ち、参加者に熱心に説明していた。
プレス発表前の新製品を試聴できるのもヘッドフォン祭りの醍醐味(だいごみ)だ。例えばイーフロンティアのブースでは、“9w”(ナインウェーブ)の新製品「NW-STUDIO」を見ることができた。NW-STUDIOは、今年2月に発売された「NW-STUDIO PRO」の廉価版という位置づけ。使用するユニットなどは上位機と共通ながら、ハウジングをアルミから樹脂製に変更し、専用ポーチなどの付属品も省くことで価格を1/3程度(6000円前後)に抑えるという。6月に発売する予定だ。
ファイナルオーディオデザインのブースでも未発表の新製品を見ることができた。こちらは、先に登場した「Piano Forte II」の上位機という位置づけのダイナミック型イヤフォン。Piano Forte IIより一回り小さい13.5ミリ径のユニットを搭載しており、耳の小さな女性でも無理なく装着できるサイズになっている。なお、きしめんのようなフラットケーブルも特徴的だが、同社によると「このまま製品化するかは未定だ」という。6〜7月に発売予定で、価格は「5000円を切るレベルにしたい」(同社)と話していた。
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