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「カイミラ」で魔法使いになってみた橘十徳の「自腹ですがなにか?」(3/3 ページ)

» 2011年05月17日 14時37分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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修行が足りない魔法使い

 実際にテレビの電源操作を試みたが、操作方法に慣れるまではけっこう大変だった。大きく振り下ろす動作や、グリップ付近を人差し指でトントンとたたく動作などメリハリがあるジェスチャーは問題ないのだが、杖の先端をゆっくりと回すジェスチャーだけは妙に難しい。反応するときと反応しないときがまちまちで、うまくいかないとちょっとイライラ。試しに「ラリホー」(※1)とつぶやいてみたりもしたが、テレビは寝てくれない。一方、気を落ち着けて振るとうまくいったりすることもあり、実に気まぐれだ。成功率はだいたい「ザオラル」程度である(※2)。

 ただ、カイミラのために言っておくと、一緒にいた編集S氏やカメラマン氏が試してみたところ、あっさりと一発で操作に成功してしまったので、単にワタクシが不器用なだけかもしれない。が、けっして子どもからお年寄りまでが簡単に扱えるものではないということだけは言っておこう。


都合により、担当編集者が実演しています

 しかしこのようにうまく操作できなくて不満を感じるのも、カイミラを実用的な道具と考えているためかもしれない。操作に熟達が必要だというのはイージーさに慣れきった現代人にとって一石を投じるものであり、使い込むうちに自在に操れるようになれば達成感も味わえるだろう。やはり魔法使いになるには修行が必要なのだ。

 なお、今回はテレビ3台で試してみたところすべて使用可能だったが、家にあるパナソニック・ダイキン・日立と3メーカーのエアコンの信号はいずれも記憶できなかった。登録の際に学習完了の信号を受け取ることはできるのだが、ジェスチャーをしてもまったく反応しない。

 また、各ジェスチャーには信号を1ずつしか登録できない。もし複数の信号を割り当てられるのであれば、杖をひと振りするだけでテレビもレコーダーもエアコンも一斉にスイッチオン、なんてことを考えていたのだが、ちょっと残念だ。

 このような問題はあるものの、カイミラはオンリーワンの存在感を持つ斬新かつ奇抜な製品だ。新しモノ好きにはたまらない魅力を持っているので、興味がある人は手に入れてみてはいかがだろう?


※1:ドラゴンクエストシリーズの敵を眠らせる呪文。カイミラは英国製なので「ステューピファイ」(ハリーポッターシリーズ)を使うべきだったかもしれない

※2:5割の確率で仲間をよみがえらせる呪文(ドラゴンクエストシリーズ)

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