コップができたら冷凍庫から取り出して製氷容器ごと室内に置き、製氷容器の周りをゆっくりと溶かす。この溶かす時間は、夏場は5〜10分程度、冬場は10〜15分程度だそうだ。製氷容器の周りを水で軽く流すと氷がきれいに取り出せるが、氷に直接水をかけるとヒビなどが入ってしまうので注意する。もちろん焦ってお湯などで溶かすのも良くない。
実際に試したところ、室温29度くらいで氷のコップを取り出すのに約8分かかった。逆さにしてちょっと振ったりしないとなかなか出てこないが、長い時間置くと溶けすぎてしまうので、うまくタイミングを見計らう必要がある。
氷のコップが無事に取り出せたら、ジョッキ底部に乗せて上からジョッキリングを通し、持ち手の突起部分にはめれば完成だ。とりあえずなにも考えずに作ってみたが、ヒビ割れなども起こらず意外と簡単に作ることができた。
ビールを注いでみたが、氷に直に注いでるせいか泡の量がかなり多くなる。説明書には斜めに傾けながらビールを注ぐように、と注意が記載されていた。
いよいよ待ちに待った試飲タイム。
冷凍室から出してジョッキが完成するまでにはけっこう手間がかかり、焦らされたこともあって達成感もひとしおである。おそるおそるジョッキの縁に口を付けてみると唇がヒンヤリ。そのまま一気に飲み干す。うむ、確かにいつもと違う。気分的なものも加味されているかもしれないが、とにかくビールがよく冷えて旨い。なんか腹にズドンと来る飲み応えである。
ちなみにジョッキから溶けた水は底部に溜まるようになっているのだが、それでもジョッキを傾けると下にいくらかポタポタと水が滴り落ちる。だから多少、テーブルや床が濡れてしまうのは覚悟しよう。庭でバーベキューとかやりながら飲むと、濡れを気にせず飲めるのでいいかもしれない。
もちろんビールだけでなく、焼酎サワーやハイボールに使ってもいいだろう。最近はワインをロックで飲む人もいるらしいので、ワインを入れてもいいかもしれない。作るのに少し手間がかかるのが面倒だが、強烈な冷やし効果といい清涼感あふれるビジュアルといい、真夏に酒を飲むには最強のアイテムだと思う。透明さを追求して完成度を高めたりと、作り手の腕に左右される部分もあるのがまた奥が深い。値段も高くはないし、ビールが好きな人にはぜひおすすめだ。
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