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スカパー!HD&無線AP内蔵の新“AQUOSブルーレイ”写真で解説する(2/2 ページ)

» 2011年08月24日 16時34分 公開
[ITmedia]
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 背面端子は驚くほどシンプルだ。アナログの入出力端子は一切持たず、インタフェースといえば1系統のHDMI出力と光デジタル音声出力、LAN端子程度。その上に並んでいるのは、すべてアンテナケーブルをつなぐRF端子だ。

5つのRF端子は、左からスカパー!HD、BS/CS110、BS/CS110のテレビ用出力、地上デジタル、地上デジタルのテレビ用出力(左)。フロントパネルを開くと、スカパー!HDのICカードとB-CASカードのスロットが並んでいる(右)

 スカパー!HDのICカードはフロントパネル側のスロットに挿入する。ここで注意したいのは、スカパー!HDのICカードはレコーダーに同梱(どうこん)されず、また既存のスカパー!HDチューナー用カードを入れることもできないこと。ユーザーはレコーダー購入後にスカパー!HDのサポートセンターに連絡して専用ICカードを入手する必要があり、視聴や録画ができるようになるまでにタイムラグが生じる。

これも内蔵型のメリット、「放送転送」で別室でもスカパー!HD

 新しいAQUOSブルーレイは、DLNAベースの「ホームネットワーク」関連機能を強化した。まず、別途無線ルータなどを設置しなくても無線LAN環境を構築できる「Wi-Fiコネクト」。レコーダーの内蔵無線LANにアクセスポイント機能を持たせたのは業界初という。

 「標準的にDLNAを搭載しているが、実際に使っている人はとても少ない。理由の1つは無線ルータの設置や接続設定。レコーダーにアクセスポイントを搭載することで、ルータなしでもスマートフォンやテレビとつながるようになる」(同社)。

「Wi-Fiコネクト」の概要と設定画面。「かんたん設定」を選べばWPSで手間なく設定が行える

 もう1つの新機能が「放送番組転送」だ。リアルタイムの放送番組をネットワーク転送し、別の部屋にある「AQUOS」やスマートファミリンク対応の「AQUOS PHONE」で視聴できる仕組み。一般的にスカパー!HDやWOWOWといった有料放送を2台目のテレビで視聴するには2つめの契約が必要となるが(割引あり)、放送番組転送を使えば1契約でいい。とくにスカパー!HDを利用できるのは“一体型ならでは”だ。なお、視聴年齢制限のある番組は転送対象外となる。


 シャープは、後付けアダプタータイプのDLNAクライアント“ネットワークアダプター”「VR-NP1」を販売することで、ネットワーク非対応のテレビでもホームネットワークを楽しめるようにする。

ネットワークアダプター「VR-NP1」。ネットワーク非対応のテレビでもVR-NP1をHDMI接続すれば、DLNAクライアントに早変わり。無線LANも内蔵している

ネットワークアダプター「VR-NP1」の概要(左)とネットワーク設定画面(右)。WPSをサポートしている

 このほかネットワーク関係では、AQUOSでUSB外付けHDDに録画した番組をレコーダーにLAN経由でダビングしたり、CATVセットトップボックスとLAN接続で録画する「ケーブルテレビ録画」といった機能を追加した。また録画/編集関係では、新たに編集に便利な「HDD内ダビング」、BDへの画質変換ダビングの高速化、USB外付けHDDのサポートなどが新しい。

「HDD内ダビング」実行中。ダビング予約も可能だ

 USB外付けHDDのサポートは、フロントパネルのUSB端子に接続した外付けHDDと内蔵HDDの間で相互にダビングやムーブが可能になるというもの。製品発売後にファームウェアアップデートで対応するという(ファームウェアの提供時期は未定)。

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