東芝は10月3日、新コンセプトマシン「レグザサーバー」を含む2011年秋冬の「レグザブルーレイ」シリーズを発表した。ラインアップは、地デジ6chの全録に対応したレグザサーバーが「DBR-M190/M180」の2機種、USB外付けHDD対応のW録機「DBR-Z160/Z150」、W録の「DBR-Z11」、そしてシングルチューナーでUSB外付けHDDに対応した「DBR-C100」の計6機種だ。今回はレグザサーバーを中心に紹介しよう。
型番 | 概要 | 発売時期 |
---|---|---|
DBR-M190 | レグザサーバー上位機、4Tバイト+1Tバイト、無線LAN内蔵 | 12月中旬 |
DBR-M180 | レグザサーバー、2Tバイト+500Gバイト | 12月中旬 |
DBR-Z160 | 2TバイトHDDのW録機、レゾリューションプラスXDE搭載 | 11月上旬 |
DBR-Z150 | 1TバイトHDDのW録機、レゾリューションプラスXDE搭載 | 11月上旬 |
DBR-Z110 | 320GバイトHDDのW録機 | 10月下旬 |
DBR-C100 | 320Gバイト&1チューナーのエントリー機(録画はDRモードのみ) | 11月上旬 |
レグザサーバーは、最大6チャンネルの地上デジタル放送を常時録画して一時保管できる「タイムシフトマシン」を搭載した同社初のBlu-ray Discレコーダーだ。内蔵HDDは、DBR-M190の場合で3.5インチの2TバイトHDDを2台、2.5インチの1TバイトHDDが1台の計5Tバイトで、このうち3.5インチの2台(計4Tバイト)がタイムシフトマシン用のキャッシュ領域になっている。
同じタイムシフトマシン機である「CELL REGZA」やREGZA「ZG2シリーズ」と大きく異なるのは、MPEG-4 AVCによる長時間録画に対応したこと。録画モードは、放送波をそのまま記録するDRモードのほか、ビットレートが約8Mbpsの「高画質」、約6Mbpsの「中画質」、そして約4Mbpsの「低画質」を用意した。録画モードを設定すると、タイムシフトマシンで録画するすべてのチャンネルが同じ録画モードで記録される仕組みだ。なお、常時録画するチャンネルの数を減らしたり、録画する時間帯を指定することで録画時間を増やすことも可能。「例えば、4チャンネルぶんをゴールデンタイムのみ録画する設定なら、録画日数はさらに増える」。
型番 | タイムシフトマシン用HDD容量 | TSモード(放送波そのまま) | 高画質 | 中画質 | 低画質 |
---|---|---|---|---|---|
DBR-M190 | 4Tバイト | 3日 | 6日 | 9日 | 15日 |
DBR-M180 | 2Tバイト | 1.5日 | 3日 | 4.5日 | 8日 |
ほぼ2週間前までの「過去番組表」を見て、気になる番組をいつでも視聴できるのがタイムシフトマシンの良いところだ。ただし、タイムシフトマシンでの録画はあくまで一時記録であり、録画容量がいっぱいになると古いものから順次削除されていく。このため保存しておきたい番組を見つけたら、内蔵HDDの通常録画領域やBlu-ray Discメディアに待避しておく必要がある。
一方の通常録画では、地上デジタル放送に限らず、BSデジタル、CS110度デジタル放送を含む2番組の同時録画が可能。もちろんMPEG-4 AVCトランスコーダーによる長時間録画に対応しているため、タイムシフトマシンとあわせて最大8番組の長時間同時録画が行えることになる。自動チャプター機能の「Wマジックチャプター」や「おまかせプレイ」も通常録画なら利用できる。
USB外付けHDDは、レグザブルーレイとしては初めてハブを使用した最大4台までの同時接続に対応した。外付けHDDをタイムシフトマシンのキャッシュ領域として利用することはできないが、タイムシフトマシン録画した番組をダビング保存しておくことは可能。最大8台まで登録できるため、家族それぞれが専用HDDを持ったり、番組をジャンル別に保存することができる。
このほか、番組表はレグザと同じ高解像度タイプで、ネットワーク経由で録画ランキングの「おすすめサービス」が利用できるなど、従来のRDシリーズよりREGZAに近い仕様。またスカパー!HD録画(バージョンアップで対応)やネットワーク経由で対応するレグザのHDDに録画した番組をダビングできる「レグザリンク・ダビング」、あらかじめ設定した時間帯(1日6時間以内)ならリモコンの電源ボタンを押して約1秒で起動する「瞬速起動」など、基本機能も充実させている。
レグザサーバーが“サーバ”と呼ばれる理由は、DLNAベースの「レグザリンク・シェア」機能による。内蔵無線LAN(M190のみ)により、同一ネットワーク内にあるDLNAクライアントに録画済み番組をワイヤレス配信できるほか、リアルタイムの放送番組を転送する機能や、タブレット端末にあわせて圧縮した録画番組を「レグザタブレット」などにダビングして“持ち出す”機能も備えた。
これらの機能は、同時に発表されたレグザタブレット「AT700/35D」「AT3S0/35D」などと、無償ダウンロードできるAndroid用アプリの組み合わせで実現する。アプリは3種類あり、放送番組のリアルタイム転送には「RZライブ」、番組持ち出しには「RZポーター」、そして録画済み番組のネットワーク再生には「RZプレーヤー」を利用する。なお、REGZA Phone「IS11T」にプリインストールされている「DiXiM Player」でもRZプレーヤーと同じことができるが、タブレット端末ではその画面解像度に合わせ、より高画質の映像配信が行えるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR