東芝、「タブレットを新たな事業の柱に据える」──世界最薄・最軽量タブレットで“REGZA WORLD”推進:CEATEC JAPAN 2011

» 2011年10月03日 21時22分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

「REGZA Tablet」シリーズ、東芝のREGZA WORLDを構成する重要なプロダクトに

photo 10.1型タブレットとして最薄・最軽量を実現するという「REGZA Tablet AT700」を掲げる東芝上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社の大角正明社長

 「確かにタブレット分野は他社が先行している。ただ、それはまだ比較的PCリテラシーの高い層にしか使われていない。発展途上のカテゴリだけに一般層訴求への余地は十分ある」

 東芝は10月3日、10月4日に開幕するCEATEC JAPAN 2011会場で同社デジタルプロダクツ新製品の発表会を開催。4K2Kパネル+グラスレス3D技術を採用した55V型テレビ「REGZA 55X3」、全録対応のBlu-ray Discレコーダー「レグザサーバー」、そして10.1型タブレットとして世界最薄・最軽量を実現する「REGZA Tablet AT700」(2011年PC秋冬モデル 第3弾)を発表、合わせて先日発表された極薄軽量のUltrabook「dynabook R631」などを公開した。

 東芝は2011年4月に、テレビやレコーダーなどREGZAシリーズを展開するテレビ事業とPCのdynabookシリーズを展開するPC事業を統合した“デジタルプロダクツ&サービス社”を発足。これまで個別に各ブランドを展開していたプロダクトを「REGZA WORLD」として融合し、REGZAの映像技術を軸にデバイスの垣根を越えて一般家庭のユーザー全般に映像コンテンツの新たな楽しみ方を訴求・提案するプロダクト・ソリューションの展開を行う。

 「ハードウェアメーカーとして、AVもPCもタブレットもきっちりやりたい。特にタブレットは今後の重要プロダクトに据えている。クラウドサービスを含めたソフトウェア・使い勝手を向上差せるシーンも含めて、家庭向けソリューションとして新たなビジネスモデルを構築したい」(東芝上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社の大角正明社長)


photophotophoto REGZA WORLDの紹介スライドで、REGZAテレビとレコーダー、その同列にREGZA Tabletを並べた

 一般層への普及も急速に進むスマートフォンとやや異なり、2011年10月現在、タブレットデバイスはまだそれほど一般層へは浸透しておらず、アップル「iPad」シリーズ除いて一般認知度もまだ低い。このためメーカーはさまざま方法で利用シーンの提案・紹介を行っている“最中”であり、導入者はPCリテラシーが高めの層にまだ偏っているのが現状という。

 ここで東芝は、“REGZA WORLD”を構成する主要製品群にタブレットデバイスも含めて展開する。REGZA WORLDは、テレビとBlu-ray Discレコーダー、そしてその同列に「REGZA Tablet」も据えたことからもその意気込みが少し伺える。

 家庭に設置したREGZAシリーズは、リビングルームのテレビ+レコーダー+サーバー、プライベートルームのPCや小型テレビ、そして、どこでも使えるタブレット。録画した番組/放送中の番組をネットワーク接続でタブレットで再生、番組をダビングしてPCやタブレットで持ち出す──といったように、家庭内で一般ユーザーでも使え、かつ「それができると、これまでより確実に便利」と分かりやすい新たな利用シーンを実現できる点を、PCリテラシーの高い層以外の、つまりテレビやレコーダーを導入する一般層にも提案する。テレビに対するリモコンのように、タブレットデバイスは将来的にはデジタル機器にあたり前のように存在するものに据えたイメージだという。

photophotophoto dynabook/REGZA Tablet活用のための支援・提案を目的にした独自のクラウド・コンテンツ配信サービス「東芝プレイス」。グラスレス3D対応dynabook向けの3Dコンテンツなども配信する「ビデオプレイス」、タブレット用も一括管理できるeBookサービス「ブックプレイス」などを用意する。独自技術を用いた音声読み上げ書籍など、独自コンテンツも用意する(写真=左、中央)、Yahoo!JAPAN提供による、番組連携型の情報提供サービスも展開する予定。放送・選局中の番組情報と連動し、例えば旅番組ならエリア情報、旅館情報、食材情報、おみやげのネット通販コーナー、クチコミ情報などとともに、プラスアルファの情報入手はもちろん、購入・予約、情報配信などまでできる“連動サブ画面”のように動作する仕組みだ。仕組みそのものはどこかで聞いたことがあり(かつてのインターネットテレビなど)、それほど新しいものではないが、家電へタブレットとその提供情報群をどこまで自然に融合できるか、がカギだという

 タブレットデバイスで「何ができるか」。Webサイト表示、SNSコミュニケーション、eBook、ゲームなどが挙げられるが、「では、本当に便利か」と問われると意外に一言では答えにくい。そこに訴求の余地がまだまだあるという考えだ。コンテンツシェアリング機能以外に、リモコンの「d」ボタンで見るデータ放送サービスの拡張版……のように子画面・別画面の情報表示ツールとして連携表示するよう、同社ネットサービス「東芝プレイス」のほか、Yahoo! JAPANと連携したコンテンツサービスなども計画する。

 「タブレットデバイス“REGZA Tablet”シリーズを、東芝のREGZA WORLDを構成する重要なプロダクトに据え、新たな事業の柱にする。今後2013年までに100万台以上の出荷、ワールドワイドシェア10%以上の獲得を目指す」(東芝デジタルプロダクツ&サービス社の大角社長)

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