シャープブースには、「HDMIによる次世代機器連携」と題した展示コーナーがある。「入力切替をせずにBlu-ray Discの中身をのぞける」(説明員)というものだ。
デモンストレーションを見れば、その機能は明快。例えばテレビ視聴中にリモコンの黄色ボタンを押すと、画面の右下にBlu-ray Discのタイトル情報とサムネイル画像が表示された。そのまま決定ボタンを押すと、テレビの入力が自動的にBDレコーダーに切り替わり、BD再生が始まる。また、複数タイトルのタイトルを記録したBD-Rメディアなどの場合、青ボタンを押すと再生リストが表示され、方向キーで選べるようになる。未試聴の番組が含まれている場合には、画面上でそれも指摘してくれる。
この機能は、対応するBlu-ray Discレコーダー(プレーヤー)とテレビを組み合わせた場合にのみ利用可能で、製品化の見通しはまだ立っていない。ただし、HDMI端子や使用するケーブルは、現行のve.1.4準拠のものを使用しているという。
理由は、「HDMI ver.1.4に含まれるHEC(HDMI Ethernet Channel)を利用しているため」(シャープ)。つまり、レコーダーとテレビがIP通信でタイトル情報や画像をやりとりする仕組みだ。これを既存のHDMI CEC(HDMIリンク)と組み合わせれば、デモのような連携は可能になる。
「 機器のネット接続を容易にするHECだが、実際にはワイヤレス化が急速に進み、あまり利用されていない。それをうまく活用し、より便利な機器感連携が実現する」(同社)。シャープでは標準化を進め、メーカーの異なる機器間でも利用できるようにしたいと話している。
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