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CAV、ハイエンドコンポのスピーカー2機種と真空管アンプを発売

» 2011年10月06日 21時47分 公開
[ITmedia]

 CAVジャパンは10月6日、高級オーディオコンポ製品として、フロア型スピーカーシステム「DX-8」と「MD-VI」、真空管ステレオプリメインアンプ「T-50」の3製品を発表した。発売はいずれも11月中旬から。価格はDX-8が294万円、MD-VIが157万5000円、T-50が36万7500円。

PhotoPhoto 木目を生かした高級感ある外観も特長のフロア型スピーカー2機種。「DX-8」(左)と「MD-VI」(右)

 DX-8とMD-VIは、ともに無共振エンクロージャーを採用した3ウェイ位相反転式フロア型スピーカーだ。DX-8は厚さ100ミリ、MD-VIは50ミリのブロック形状のバッフル板にスピーカーユニットを埋め込む形で固定。さらにエンクロージャー内部に補強板(DX-8は5層)を配置することで、大音量時の内部音圧振動を抑制し、エンクロージャーの振動によるノイズを防いでいる。

 両機種とも、低音域再生用のウーファーは2本の並列駆動方式を採用しており、軽量化と高剛性を実現したハニカム構造振動板ユニット(DX-8は25センチ、MD-VIは20センチ)が使われている。DX-8のミッドレンジ(16センチ)とツイーター(3センチ)は音の伝達速度の速いセラミック振動板用、MD-VIのミッドレンジ(12センチ)はハニカム構造振動板、ツイーター(2.5センチ)にはベリリウム振動板のユニットが採用されている。

 DX-8の再生周波数帯域は28Hz〜40kHz、適合アンプ出力は40〜400ワット、サイズは455.5(幅)×1375(高さ)×715(奥行き)ミリ、重量は1台119キログラム。MD-VIの再生周波数帯域は35Hz〜40kHz、適合アンプ出力は40〜300ワット、サイズは392(幅)×1258(高さ)×536(奥行き)ミリ、重量は1台90.5キログラム。

Photo トランスケースは鏡面ピアノ塗装、最大20mm厚のアルミパネルを採用する真空管アンプ「T-50」

 T-50は真空管ステレオプリメインアンプで、初段、位相反転、ドライブ段、出力段からなる4段増幅構成を採用している。高効率のラップ積み電源トランスを搭載することにより、ダイナミックレンジが広い大きな音声信号にも充分なエネルギーを供給できるという。シャーシは強度が高く、ネジなどの接続部をなくした一体ボックス構造。また、直径50ミリのオリジナル設計による真鍮無垢削り出しインシュレーターは高さ調整機能も備えている。

 使用真空管はEL-156×4、6SN7×2、12AU7×2、12AX7×1。定格出力は45ワット+45ワットで、周波数特性は15Hz〜35kHz±1dB。サイズは430(幅)×220(高さ)×395(奥行き)ミリ、重量は33.5キログラム。

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