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あの「エクストラベース」が生まれ変わった? ソニーがカナル型イヤフォン3機種をリリースすべての重低音好きに

» 2012年06月28日 14時52分 公開
[ITmedia]

 ソニーは、迫力の重低音再生が特長のヘッドフォン/イヤフォンシリーズ「EXTRA BASS」(エクストラベース)シリーズの新製品として、カナル型イヤフォン3機種を発表した。最新の音楽トレンドに合わせ、より幅広い層に訴求するためにラインアップを拡大。7月21日に同時発売する。価格はすべてオープンプライス。

左から「MDR-XB90EX」「MDR-XB60EX」「MDR-XB30EX」
型番 MDR-XB90EX MDR-XB60EX MDR-XB30EX
ドライバー 16ミリ 13.5ミリ 13.5ミリ
ハウジング アルミ合金&制振ABS 制振ABS 制振ABS
カラバリ ブラック ブラック、シルバー、ゴールド ブラック、ホワイト、レッド、ブルー
実売想定価格(※) 1万2390円 8715円 4935円
発売日 7月21日

 エクストラベース(以下、XB)といえば、主にクラブミュージック愛好者をターゲットにした重低音再生が特長だ。しかし、近年のクラブミュージックを分析すると、ベースラインがXB登場時よりもさらに低い30Hz台にまで下がっているという。「“どんしゃり”というより、“うんしゃり”。全音域の中でベースが支配的になり、中音域が損失している」(ソニー)。この音のトレンドは、一般的なポップスにも徐々に増えている。

 このため新製品では、重低音の量感は維持しつつ、中高音にもキレのあるXBを目指したという。共通仕様として、まず「アドバンスド・ダイレクト・パイプ・ストラクチャー」と呼ばれる新しい機構が採用されている。これは、振動版の周囲にシーリングを施し、鼓膜までの気密性を高めることで、重低音のグルーヴ感をダイレクトに伝達するというもの。合わせて振動板前面の空間容積を最適化し、中域のレスポンスを向上させた。さらに上位2モデルには、ダクトを傾斜させることで中高域に伸びを加えているという。

「アドバンスド・ダイレクト・パイプ・ストラクチャー」機構

 「より広がりのあるクリアなサウンドを実現した。クラブサウンドだけでなく、“ポップスやロックも聴く重低音好き”もターゲットになる」(ソニー)。

 最上位モデルの「MDR-XB90EX」は、16ミリ径のダイナミック型ドライバー、ミドルクラスの「MDR-XB60EX」とエントリーの「MDR-XB30EX」は13.5ミリドライバーを搭載。装着時の安定性を増すため、ドライバーユニットが外耳道に対して垂直となる「密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式」を全モデルで採用している。

 またコード表面に細かい溝を設けたことで、摩擦を低減して絡みにくくなった「セレーションコード」も特長だ。コードはいずれも1.2メートルのY型で、プラグはL型のステレオミニとなっている。


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