PS3上で「torne」を使ってのレコーダー環境は至って快適だ。基本的な操作性などに関しては「PS3専用地上デジタルチューナー」登場時のレビューを参考にしてほしいが、操作に対するレスポンスが極めて良く“ビュンビュン”動く。電子番組表を除けばそれほど一覧性を欲張っていないが、スクロールや一覧の切り替えが高速なのでこの点で不満を感じることも少ないだろう。この点は、ソニーのBlu-ray Discレコーダーにも通じる部分だ。
nasneは「PS3専用地上デジタルチューナー」と異なり、LAN接続であるためレスポンスは気になる部分だ。実際に利用してみると、テレビ視聴時のチャンネル切り替えが「PS3専用地上デジタルチューナー」では約2.5秒だったのに対し、nasneでは約3.5秒と違和感のない範囲に収まっていた。また、放送中の番組一覧からチャンネルを選べたり、チャンネルが切り替わるまでの間に番組情報を表示してくれるといった機能のおかげでプラス1秒の待ち時間もあまり気にならない。
一方、録画番組の再生開始までにかかる時間は、「PS3専用地上デジタルチューナー」(PS3内蔵HDDに録画)が約3.5秒、「nasne」は約7秒。ただし、直前に再生していた録画番組の場合、必要な情報をキャッシュしているのか、約3.5秒で再生が開始された。またPS3と組み合わせた場合に限り、nasneで録画中の番組も録画番組一覧から再生できる。つまり、「おっかけ再生」も可能だ。
録画番組再生時のレスポンスは、「PS3専用地上デジタルチューナー」とnasneのどちらの録画番組であっても体感差はほとんどない。巻き戻し/早送り再生に関してもLAN接続しているとは思えないレスポンスで、ほとんどストレスを感じなかった。シーンサーチで再生位置を変更した場合の再生開始も待ち時間はほとんどない。録画番組一覧からの再生開始こそ家電のレコーダーに対して待ち時間が大きめだが、それ以外はLAN接続を感じさせない良好な操作性といえる。
では、nasneと「PS3専用地上デジタルチューナー」を複数台組み合わせた場合の使い勝手はどうだろう?
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