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CDも聴きたい人のネットワークプレーヤー、ヤマハ「CD-N500」登場192kHz/24bit対応

» 2012年10月18日 13時43分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは10月18日、“ネットワークCDプレーヤー”「CD-N500」を発表した。ハイレゾ音源再生に対応したネットワークプレーヤー機能を搭載する据え置き型CDプレーヤー。ブラックとシルバーの2色を12月上旬に発売する予定だ。価格はオープンプライス。店頭では6万6000円前後になる見込みだ。

「CD-N500」のシルバー(左)。ヤマハ製Hi-Fiコンポとの組み合わせ例(右)

 DLNA 1.5準拠のネットワークオーディオ機能を搭載。バーブラウンの32bit DACを採用し、WAVとFLACなら192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生をサポートする。また、Apple Lossless(44.1kHz、48kHz)やMP3、WMA、AACの再生も可能。ギャップレス再生もサポートしており、コンサートやライブ音源でもトラックとトラックの間で音が途切れることなく楽しめる。音声出力には、光デジタル、同軸デジタル、アナログRCAを用意しており、このうち同軸デジタル出力は192kHz/24bit出力に対応した。

リモコンはヤマハ製プリメインアンプの操作も可能だ(左)。同軸デジタル出力が192kHz/24bit出力に対応したのはヤマハ製品として初めてだという(右)

 iOS/Android用アプリ「NP Controller」を導入すれば、リモート操作や端末内の楽曲再生も可能だ。このほか、前面のUSB端子はIPhone/iPodのデジタル接続をサポート。vTunerによるインターネットラジオ視聴に加え、ヤマハとしては初めて「radiko.jp」への対応も予定している。なお、AirPlayをサポートしなかったのは、使用できる部材が限られてしまい、音質面で不利になるからだという。

2WayユースのHi-Fiコンポ

 一方のCDプレーヤー部にも力を入れた。例えば、対応する光学ディスクがCDに限られるのは、音質重視でCD専用の光ピックアップを採用したため。インテリジェントサーボと独自のアルゴリズムにより、ディスクの回転数を一定に保ち、メカノイズを抑えた。また回路面では、CD部とネットワーク/USB部の電源部をそれぞれ独立させ、基板もブロック化して音声信号の干渉を排除。音声信号の経路は最短化するとともに、DAC部を電源から遠ざけて配置している。

 筐体(きょうたい)もHi-FIコンポらしく物量を投入した。トップカバーとシャーシ底面は、それぞれ鉄製の制振板を加えた二重構造とし、CDメカ部とシャーシの取り付けは独自のローダーサポートにより、がっちりと“面”固定するなど、音に悪影響を与える震動を徹底的に排除したという。電源コードも着脱式になっている。

トップカバーとシャーシ底面は二重構造。たたくとにぶい音がする(左)。ブラックもラインアップ(右)

 「Hi-Fiコンポとしてのこだわりを詰め込んだプレーヤー。ネットワークオーディオに興味がある人はもちろん、過去のCD資産を生かしたい人、CDプレーヤーの買い替えを考えている人にも“2Wayユース”を提案したい」(ヤマハ)。

 外形寸法は、435(幅)×96(高さ)×313.3(奥行き)ミリ。重量は5.25キログラム。リモコンと電源コード、ステレオピンケーブルが付属する。

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