NHKと三菱電機は、世界初となるスーパーハイビジョン(8K)対応のHEVC(High Efficiency Video Coding)符号化装置を開発した。
HEVCは、年内の国際標準化に向けてISO(国際標準化機構)/IEC(国際電気標準会議)とITU(国際電気通信連合)が共同で策定作業を進めている最新の映像符号化方式だ。その圧縮効率は、既存の符号化方式であるAVCの約2倍、現行のデジタルハイビジョン放送で使用しているMPEG-2の約4倍となる。
今回の開発では、大容量のスーパーハイビジョン映像を横方向の短冊状に17分割し、それぞれの領域で符号化処理を並列化することにより、リアルタイムな符号化を実現。移動物体の速さや方向などの情報を複数領域で共有し、分割領域におけるつなぎ目の画質劣化を抑制したという。
なお、研究成果は5月30日〜6月2日に開催するNHK放送技術研究所の一般公開「技研公開2013」に展示される。
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