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イヤフォンなのに驚きのノイズキャンセル性能、ボーズ「QuietComfort 20i」を試してみました(1/2 ページ)

» 2013年09月20日 00時15分 公開
[三橋燈,ITmedia]
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 ボーズが発売した「QuietComfort 20」は、同社初のノイズキャンセリング機能付きイヤフォンです。ヘッドフォンの「QuietComfort 15」は定評のある製品ですが、その機能を小さなイヤフォンに詰め込み、さらに「Aware Mode」(アウェア・モード)という新しい提案も加えています。

「QuietComfort 20i」(Apple製品用リモコン付きモデル)

 ノイズキャンセリング機能はアクティブ型。イヤフォンの内側と外側にマイクがあり、外部の雑音に対してコントローラーで逆位相の音波をリアルタイムに作り出して相殺します。処理回路と電源が必要になるため、QuietComfort 20にはスマホなどを操作するリモコンのほかに、平べったいコントローラーが付いています。

 このコントローラー、モバイル時には正直ジャマですが、薄型のうえにケーブルの根元に近い場所にあるたえ、スマホなどと重ねてポケットにつっこんでも大きく出っ張ることはありません。夏の服装はともかく、ポケットの大きな秋冬の服装ならあまり気にならないと思います。

リモコンとは別に平べったいコントローラーが付いている。重ねているのは「iPhone 4S」

 外観はマット調のブラックとグレーを組み合わせたツートンカラーで、ケーブルも左右で色が異なります。地味目の配色ですが、実物を見るとボーズらしい近未来的なデザインと配色により、けっこう高級感があります。また、付属のキャリングポーチも同じテイストでデザインされている点も好感が持てます。

「QuietComfort 20i」のリモコン。中央のボタンは再生/一時停止のほか、2回押せば次の曲、3回押して曲の先頭に戻る。3回押す操作を2回連続で行えば、前の曲に戻る

 コントローラーには充電式のリチウムイオンバッテリーを内蔵していて、連続駆動時間は約16時間。普段使いなら丸1日持つレベルで、また長時間の移動などでも不足することはないはず。また充電がmicro USBというのもポイントで、例えばPCやモバイルバッテリーから手軽に充電できるため、出張時などには重宝します。さらにバッテリーが切れても普通のイヤフォンとしては使えますから、充電手段がなくても、ただの荷物になり下がることはありません。このあたり、よく考えられていると思います。

 ラインアップは、Apple製品用マイク付きリモコンを備えた「QuietComfort 20i」とAndroidスマートフォン用「QuietComfort 20」。今回は「QuietComfort 20i」をお借りして試してみました。

騒がしいお店もなんのその

 さっそく近所の某チェーン系飲食店にやってきました。昼間はいつも混雑していますが、夜8時ともなると席は半分程度しか埋まっておらず、楽しそうに話している人たち、1人でスマホをいじったりしている人など店内は雑然とした印象です。

装着時。StayHearイヤーチップは、耳の凹凸にうまく入り込んで安定する

 座った席は、エアコンの吹き出し口の真下。常時ゴーッという風音に加え、振動でどこかが揺れているのか「ビビビ」という低いビビリ音まで聞こえてきます。さらに店内のBGMもミックスされて……NCイヤフォンの検証には理想的な環境でしょう。

 さっそく「QuietComfort 20i」をiPhoneにつなぎます。電源をオンにすると、驚いたことにエアコンの音がまったく聞こえなくなりました。わずかに聞こえたのは、近くにいたテンションの高い子どもが手をたたく音くらい。それも音楽をかけ始めると、もう気になりません。これはかなりスゴイです。

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