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» 2013年09月20日 00時15分 公開

イヤフォンなのに驚きのノイズキャンセル性能、ボーズ「QuietComfort 20i」を試してみました (2/2)

[三橋燈,ITmedia]
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 ノイズキャンセルはいわゆる“遮音”とは違いますが、「QuietComfort 20i」装着時の静粛性は、カナル型イヤフォン以上、カスタムイヤモニ未満といったところでしょうか。さすがに耳型を採取してぴったりのサイズで作り、耳の奥までぐっと押し込むカスタムイヤーモニターの遮音性(−30dBともいわれる)には及びませんが、かなりの威力であることは確かです。

StayHearイヤーチップを外してみたところ。けっこう複雑な形状をしている

 ただ、ウィング形状をしたStayHearイヤーチップは、簡単に安定させることができる一方、耳穴の奥にまでは入らない仕様です。このため、普段はカナル型にコンプライフォームを付けている私には少々心許ない気もしました。逆に、カナルタイプが苦手な人でも使えるかもしれません。

「Aware Mode」(アウェア・モード)の実力は?

 「QuietComfort 20」には、今までのノイズキャンセリングヘッドフォンにはない新しい提案があります。それは、NC機能を働かせたまま外の音が聞き取れる「Aware Mode」(アウェア・モード)というもの。マイク付きリモコンの側面にあるグレーのボタンを押すと、アウェア・モードに切り替わります。

マイク付きリモコンの側面にあるグレーのボタンを押すとアウェア・モードに

 では、アウェア・モードは単純にノイズキャンセリング機能をオフにした状態とどう違うのでしょうか。

 まず、NCオフで音楽再生も停止した状態(イヤフォンを付けているだけ)にします。ゴーッというエアコンの吹き出し音とBGMの低域が耳障りに聞こえてきました。音楽を停止したままアウェア・モードに切り替えると、低域は抑えられるのですが、今度は店内BGMのボーカルが聞こえてきます。なるほど、人の声が含まれる中域については、単にイヤフォンを付けている状態より聞き取りやすくなるわけです。

 アウェア・モードのまま音楽を再生すると、聴いている音楽に店内BGMの女性ボーカルがミックスされて、ちょっと変な気分。それでも、これなら人と話すこともできるし、駅のアナウンスも聞き取れるでしょう。しかもNC機能で環境音のレベルは下げられているため、音楽のボリュームを上げなくてすみます。NC機能の最大のメリットは、ボリュームを必要以上に上げないですむ点ですから、アウェア・モードはそれ利点をさらに生かす機能といえるのではないでしょうか。

 もっとも、外の音も聞こえるからといってイヤフォンを付けたまま人と話そうとすると、事情を知らない相手はけげんな表情をして、大きな声で話し始めます(家族で検証済み)。ですから、いくら聞こえているといっても片耳くらいは外すべきかもしれません。

 「QuietComfort 20」の販売価格は3万1500円。決して安いとはいえませんが、NCという付加価値の付いた高級イヤフォンだと思えば納得できます。少なくとも、ボーズのNCヘッドフォンは気になっていたけどオーバーヘッド型は苦手と思っていた人には文句なくお勧めできますし、飛行機や新幹線での移動の多い人、騒がしい環境でも集中したい人などにとってはありがたいアイテムです。しかもNC性能はかなり高く、効果も分かりやすいので、友人に付けさせて驚かせるといった楽しみもあります。


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