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第5回「ポタフェス」開幕、注目の新製品と参考展示を一気にチェック(2/3 ページ)

» 2014年06月28日 17時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

ついに光学迷彩? 米Blueの超未来型ヘッドフォン

 今回、個人的にかなり期待してたずねたのがプレアデスシステムデザインのブース。マイクロフォンで有名な米Blueが開発した新コンセプトのヘッドフォン「Mo-Fi」が初披露されると聞いていたからだ。Mo-Fiとは、モバイル用途に特化した「超未来型」のHi-Fiヘッドフォンで、個々のユーザーの頭部や耳の形に合わせて最高のフィット感と性能を発揮する革新的なデザインが採用されているという。

これが米Blueの超未来型モバイル用Hi-Fiヘッドフォン「Mo-Fi」……の箱

 ところが、ブースにあったのはパッケージとPOPのみで、現物は見当たらない。プレアデスによると、「まだ情報が公開できないということで、サンプルは届きませんでした。代わりに送られてきたのは、パッケージと思われる箱だけ」(同社)。

 一体どのような製品なのか、横にあった「コンセプトスケッチ0079」を眺めると、ハウジングの角度や側圧を調整できる仕組みや折りたたみ時のイメージが描かれていた。また写真にはON/OFFの電源スイッチが確認できるものの、「ノイズキャンセリングやワイヤレスの機能はないので、何の電源か分からない」(プレアデス)。何とも思わせぶりなPOPだ。なお、米Blueでは「今年の夏に世界同時発売!!」とうたっているので、続報に期待しよう。

DSDアップサンプリングにも対応したMac版「HQ Player」

 エミライ&OPPO Digitalブースには、現在ローカライズ作業中のMac OS用ハイレゾオーディオプレーヤーソフト「HQ Player」が参考展示されていた。HQ Playerは、スウェーデンのSignalist(シグナリスト)が開発・販売しているもので、これまではWimdows版のみだった。

Mac OS版「HQ Player」。デジタルフィルターは15種類もある

 HQ Playerの特徴は、PCの処理能力を最大限に活用して楽曲再生が楽しめること。例えば「DSDアップサンプリング」は、CD音源でも最大5.6MHzのDSDにリアルタイム変換が可能。DSDライクな音が楽しめる。さらに豊富なデジタルフィルターなども合わせ、シンプルなDACを組み合わせた場合でもマニア的な使い方ができるという。

 「HQ Player」のMac OS版は、現在ベータ版を公開中。年内には発売予定だ。

イーケイジャパンは真空管ハイブリッド型アンプキット

 「エレキット」を展開するイーケイジャパンのブースには、真空管を搭載した小型アンプキット「TU-H82」が参考展示されていた。サイズは幅/高さともに88ミリのキューブ型。入力バッファーとして真空管「12AU7」を搭載し、Class Dアンプと組み合わせたハイブリッドタイプだ。48kHz/16bitまで対応するDACも搭載しており、PCにUSBケーブルで接続すれば、好みのパッシブスピーカーと組み合わせてデスクトップオーディオシステムができあがる。

真空管を搭載した小型アンプキット「TU-H82」

 同社によると、ベースになった「TU-H80」というモデルにヘッドフォン端子を追加し、真空管も変更したという。キットは基板実装済みの簡単組み立てタイプ。ラジオペンチなどの工具があれば、「慣れた人なら20〜30分で完成する」という。今年の秋頃に発売予定だ。

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