「BeoVision Avant」は4K解像度を持つ液晶モニターだ。本来はテレビとして開発されたが、日本国内向けのデジタルチューナーは搭載せず、STB(セットトップボックス)やレコーダーとの接続を前提としたモニターになっている。
技術的な部分はあまり公開されていないが、55V型は局所制御に対応したエッジ式LEDバックライト、85V型はより細かい局所制御に対応した直下型LEDバックライトを搭載している。画面表面は光沢仕上げ。設置した部屋の明るさなどを検知して画面輝度や色温度を調節する「ルームアダプテーション」機能も備えた。
スピーカーは3.1ch仕様。センターとフロントL/Rにそれぞれツィーターとミッドレンジがあり、バイアンプ駆動を行う。またウーファーとサブウーファーも独立したアンプを持っている。
さらに7.1chサラウンドデコーダーを内蔵し、WiSA準拠のワイヤレスアクティブスピーカーを接続すれば、サラウンド環境ができあがる。システムは柔軟に構築可能で、例えばアクティブスピーカーの「BeoLab 18」(ペアで90万円)をフロントに増設した場合、Avantの内蔵ユニットはまとめてセンターチャンネルを担当する設定が可能だ。BeoLabは最大8台まで増設できる。
HDMI入力は4系統。HDMI 2.0に対応し、4K/60p入力をサポート。なおHDCP 2.2については「ハードウェアは対応済み。12月にファームウェアアップデートを行って対応する予定だ」としている。これにより、シャープやソニーの4Kチューナーを接続すれば4Kネイティブ映像も楽しめるようになる。
電源を落とすと、幕が閉じるようなエフェクトともに画面が消え、元の位置に戻るAvante。テーブルスタンドの場合は9度傾斜して静止し、オプションの「モーターウォールブラケット」を使っている場合は画面を壁面ぴったりに戻すなど、「電源を消すとコンパクトになる」仕組みだ。冒頭で触れたフロアスタンドでは、スピーカーを収納しながらスタンドの軸を回転させ、画面自体を奥に引っ込める。「本当のクオリティータイムは、電源を消したときにもある。美しい佇まいのAvanteは、家族のいるリビングに置く“ラストピース”になるのではないか」(同社)。
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