ITmedia NEWS >

Astell&Kernの新フラグシップ「AK380」登場! 北米での販売価格は3499ドル(約41万円)に決定(3/4 ページ)

» 2015年05月16日 16時28分 公開
[山本敦ITmedia]

 AK380専用の周辺機器による拡張性も確保されている。今回の発表会では背面に合体させる専用アンプにクレードル、CDリッパーなどのプロトタイプが今後揃うことが明らかになった。据え置きコンポーネントとの接続を可能にするクレードルは、AK380の本体に設けられたmicroUSBと4ピンのアナログバランスコネクタで接続され、クレードル背面のXLR端子でコンポーネントに接続する。専用アンプとの接続も同じだ。クレードルとCDリッパーとの間は専用のデジタル端子でつなぐことで、CDの音源をより高品位に、かつ手軽にAK380へダイレクトで取り込める。

AK380の専用周辺機器も充実する
AK380専用アンプもオプションとして発売される
プレーヤーとUSB/バランスコネクターでつながる
専用クレードルに装着して、CDリッパーから音源をリッピングできる
クレードルの背面。CDリッパーとは専用のケーブルで接続する

 AK240以降のAKシリーズにはAndroid OSをベースに独自に作り込まれたプラットフォームが採用されているが、ネットワーク連携に関連する多彩な機能も柔軟に取り込んできた。AK380ではDLNA経由でホームネットワークに接続して、NASやPCとの連動、スマホやタブレットなど、モバイル端末からの遠隔操作の自由度も高めている。例えばモバイル端末に保存された音源をWi-Fi経由でAK380に飛ばして、クレードル経由でオーディオシステムで再生したり、AK380の本体に保存された音源をモバイル端末からリモートコントロールして再生もできる。

 Astell&KernではAndroid/iOSの端末向けに専用アプリ「AK Connect」を用意。Android版は既にベータ版の提供も始まっている。また年内には韓国の楽曲配信サイト「groovers」からのハイレゾ音源ダウンロードが手軽にできるようになる「Music」アプリのリリースも予定する。

アイリバーからAK Connectアプリもリリースされる

 本体のメインシャーシには高剛性ジュラルミン素材を採用。ボディカラーはガンメタリック。背面にはAKシリーズでお馴染みのカーボンファイバーパネルを配置。フロントガラスは強靱なゴリラガラスを使っている。AK240では「ホーム」キーがソフトウェア化されて、液晶画面の中に設けられていたが、AK380ではこれを筐体フレームに置いた「メタルタッチ」を採用。本体下側のフレームにタッチセンサーを設けて、これにしっかりと触れることで素速くホーム画面に遷移できる。液晶が少し大型化したことにより、操作性を高めるための工夫なのだという。

 本体には256GBの大容量メモリーを設けたほか、microSDメモリーカードスロットを1基配備。128GBのメモリーを併用すれば最大容量384GBのストレージになる。再生できる音楽ファイルのフォーマットはAK240と同様に幅広くカバー。ボリュームコントロールのステップは目盛り1単位・150段階で可変。ギャップレス再生やBluetoothにも対応している。Wi-Fiに接続すれば無線経由でのファーム更新も可能だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.