「ポタフェス」といえば、ポータブルなオーディオのお祭りだ。しかし会場には据え置き型の製品を並べているブースも意外と多く、家でじっくりと音楽を聴きたい人も楽しめるイベントになっている。とくにヘッドフォンのバランス接続が流行し出して以降、バランス出力に対応したデスクトップ用ヘッドフォンアンプが急増中。
「SOUND WARRIOR」シリーズのブランドのオーディオ製品を製造・販売する城下工業は、2016年の春までに発売する複数のコンポーネントを参考出品。SW Desktop-Audioシリーズにまとめて電源を供給できるパワーサプライ「SWD-PS10」をはじめ、最大768kHz/32bitのPCM音源と11.2MHzまでのDSD再生に対応するDAC「SWD-DA20」、真空管バッファーとD級アンプを組み合わせたハイブリッドなヘッドフォンアンプ「SWD-HA10」を公開している。このうちSWD-HA10はヘッドフォン出力にXLRバランスを搭載した。
また同社は先日、クロックジェネレーターの「SWD-CL10」に「OCXO」(恒温槽付高精度水晶発振器)を追加実装したモデル「SWD-CL10OCX」を発表したが、こちらも合わせて展示していた。OCXOは、7月から「SWD-CL10」ユーザー向けに有償オプションとして提供していたもので、今回は数量限定で製品化。12月下旬から販売を開始する。価格は9万円(税別)となっている。
アルミ製ボディーと大きなボリュームダイヤルが目印のDeff SoundのDAC「DDA-DAC1U」にぴったりのプリメインアンプが登場する。型番は「DDA-AMP1」(仮)。「DDA-DAC1U」を上に載せるとジャストフィットなデザインで、DACのアナログ出力を受けるために前面と背面にアナログ入力を備えた。出力は40W+40W程度になる見込みだ。
「DDA-AMP1」(仮)は、2016年の新年早々に発売予定。価格は5〜6万円になるという。
フォステクスカンパニーは、ポタフェス開幕前日にリリースしたバランス駆動対応のDAC兼ヘッドフォンアンプ「HP-A4BL」およびケーブルを着脱式にしたプレミアムヘッドフォン「TH900mk2」を試聴できるようにしている。
「HP-A4BL」は、既存モデル「HP-A4」をベースにXLR(4極)バランス出力を装備したもの。「TH900mk2」に別売のXLR端子ケーブル「ET-H3.0N7BL」(オーブン価格)を接続していた。
いずれも2016年1月中旬に発売する予定で、価格は「HP-A4BL」が4万8000円、「TH900mk2」は17万8000円(いずれも税別)。
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