CES 2016
「"感動"を提供するプレミアムな製品を」――ソニー、平井一夫社長(1/2 ページ)
米国ラスベガスで開催される「2016 International CES」の開幕前夜となる1月5日、ソニーがプレスカンファレンスを開催し、平井一夫社長が2016年最初のスピーチを行った。「Wow」と「Kando(感動)」というおなじみのフレーズを交えつつ、ソニーの方向性の一端を示した。
平井社長は、「われわれの未来を最初に加速させるのは"選択"だ」という。平井氏の指揮の下、革新的な商品とサービスを生み出すことを選択し、それを統合してベネフィットを提供するが、その中で最も重要なことは「感情的な価値だ」という。単なる革新性だけでなく、人の心に訴えることを重視する姿勢だ。この点は平井社長の就任時から変わっておらず、「ユーザーの日々の生活を豊かにする商品を提供し、ユーザーがしたいことを、より簡単にできるようにする」ことを目指している。
さらに、単にマスマーケットでシェアや量を求めるのではなく、心に訴える商品の開発を継続していくことを「われわれは選択した」と平井氏は強調。「ソニーは、"感動"の経験を提供するプレミアムな製品を提供するために新しい挑戦を継続する」とアピールした。
今回の新製品発表は、米Sony Electronicsの社長兼COOであるMike Fasulo氏が担当。Fasulo氏も「感動」という言葉を交えつつ、幅広い新商品を次々と紹介していった。
Fasulo氏はまず、放送や音楽、映像、電話といった分野で、「ソニーは革新のリーダーだった」とアピールし、今後もこうしたリーダーであり続けると意欲を示す。
まず発表したのが「4Kハンディカム"FDR-AX53"」。光学20倍のカール・ツァイスレンズと従来比約1.6倍という画素サイズの高感度イメージセンサー「Exmor RS CMOSセンサー」を備えており、強力な手ブレ補正機能の空間光学式手ブレ補正によって、遠くからでも4Kの高精細で高解像度な描写を実現している、という。
Fasulo氏は、その画質を繰り返し強調。4Kによる高精細な映像による画質に加え、静止画でも高画質を実現しているとした。上部にあるマイクは前後左右と上からという5方向の音声に対応しており、ミュージックビデオの撮影でもリアルな音質で撮影できるという。
これに加えてHDハンディカム「HDR-CX675」「HDR-CX455」、アクションカム「HDR-AS50R」も発表されているが、デジタルカメラの発表はなかった。Fasulo氏は、イメージング製品を2016年を通して発表していくため「楽しみにしていてほしい」と話していた。
ワイヤレススピーカーの「h.ear go」も登場
音楽分野では、ハイレゾ製品を集中的に投入する。鮮やかなカラーリングとファッション性の高さを備えた「h.ear」シリーズとして、ワイヤレススピーカーの「h.ear go」、ワイヤレスヘッドフォンの「h.ear in Wireless」、ノイズキャンセリングを備えた「h.ear on Wireless NC」という3製品でハイレゾ対応を果たした。
さらに、既存のレコードをハイレゾ音源としてデジタル化できるハイレゾ対応レコードプレイヤー「PS-HX500」も用意する。
音楽業界のトレンドとして、1980~1990年代の音楽に比べて、最近のEDMやロックなどは、より低音を強調するようになっているという。そこから低音を重視した「EXTRA BASS」製品として、新たにヘッドフォンの「MDR-XB650BT」、ワイヤレススピーカー「SRS-XB3」「SRS-XB2」、ハイパワーオーディオ「GTX-XB7」を提供する。
空間を利用して新たなエンターテインメント体験を創出すると銘打った「Life Space UX」からは、電球ソケットに差し込むスピーカー「LED電球スピーカー」を、日本に続いて米国でも2016年度上期に導入。10cm四方の小型サイズのポータブルプロジェクター「ポータブル超短焦点プロジェクター」、ライトと一体化したスピーカー「グラスサウンドスピーカー」も、日本では今春、米国では2016年度上期に発売することが発表された。
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