ソニーのオーディオ製品が掲げる2016年のテーマの1つに「ホームワイヤレスオーディオの強化」がある。今回のCESでは、薄型テレビのサイドキックとして活用できる「SRS-ZR7」「SRS-ZR5」という、2機種のコンパクトなワイヤレススピーカーが発表された。北米での発売予定時期は今年の春とされた。
特徴は本体にHDMI端子を設けており、2本のスピーカーを買いそろえれば、片方のスピーカーをテレビとHDMI接続して、L/Rのチャンネル間はLDAC対応のBluetooth接続でつなぐことで、スマートにテレビのサウンドがスケールアップできるという使い方が提案されているところにある。
「テレビの音声をもっとぜいたくに楽しんでもらいたいというシンプルな発想です。一方で、ホームオーディオについてユーザーの声を集めていると、こちらもやはりケーブルの結線や引き回しの手間を軽減したいという声が多くあり、いかにワイヤレスでホームオーディオを快適に楽しんでもらうかを突き詰めた結果、誕生した製品です」(北島氏)
ZR7/ZR5ともに本体にWi-Fi機能も内蔵し、SongPal Linkを使ってホームシアターのリアスピーカーに設定ができる。本体を給電するために電源ケーブルをつなぐ必要があるが、これは十分な音量を確保してリアルなサラウンド環境を実現するための仕様だと北島氏は説明している。
ワイヤレススピーカーの商品群に「EXTRA BASS」シリーズが新たに加わる。その背景を北島氏にうかがったところ、「音楽の多様性というところでは、60Hz以下の低域で基音が立つEDMやヒップホップなどの音楽のトレンドが、いま世界各国で賑わいを見せ始めているから」だという。
「EXTRA BASS」シリーズに加わるのはワイヤレススピーカー「SRS-XB3」「SRS-XB2」の2機種と、Bluetoothヘッドフォンの「MDR-XB650BT」だ。いずれも北米では今春の導入が予定されている。スピーカーは48mm口径のフルレンジユニットとデュアルパッシブラジエーターを搭載し、ブースに展示されていたデモ機が、パンチの効いたボールドな低音を再生していた。本体はIPX5相当の防水性能も備え、LDACにも対応した点もチェックしておきたい。
ヘッドフォン「MDR-XB650BT」は30mm口径のシリーズ専用に開発されたドライバーを内蔵。軽量でコンパクトなオンイヤータイプのヘッドフォンだ。ドライバーユニットから鼓膜までの気密性を高めながら、ハウジングのダクトにより振動板の動作を最適化して、よりリッチな低域を再現するベースブースターを採用した。本機のBluetoothはaptX/AAC/SBC対応だ。
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