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CESで見つけた“注目のヘッドフォン”総集編 2016CES 2016(5/10 ページ)

» 2016年01月15日 12時16分 公開
[山本敦ITmedia]

Astell&Kernからカッパーボディの「AK380」

 アイリバーとAstell&Kernのブースには、ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーの横綱「AK380」の本体ボディを“カッパー=銅”に変更した新製品が登場した。米国での発売時期は2月初旬頃を予定しており、価格は4000ドル(約47万円)になる見込みだ。

限定モデルとして発売されるカッパーボディを採用した「AK380」

 日本市場への投入も予定されており、時期や価格は未定だが、投入時には限定モデルとなりそうだ。

 Astell&Kernでは、これまでにも「AK240」のボディ素材にステンレススチールを使った「AK240SS」など、ポリシーである「原音忠実再生」を追求するために、ボディ素材など様々な金属マテリアルを試して、良好な結果が得られたものは積極的に商品へと反映してきた実績がある。

リアには既存のモデルと同じカーボンファイバー素材を採用

 先行するAK380はボディ素材に高剛性ジュラルミンを使っていたが、カッパー素材に変えたことで、まず見た目の鮮烈さが段違いに高まっている。元もと銅は酸化に弱い金属なので、経年変化を防ぐために本体の表面にコーティングが施してある。自重も高い金属であるため手に持つとしっかりとした重みを感じる。

 さて、その音はどう変わるのか? 持参したイヤフォンでチェックしてみたところ、特に中低域の余韻成分が厚みを増して音楽全体に柔らかみが増す。ボーカルは細かなニュアンスが自然に引き立ち、ハイトーンに艶っぽさが加わる印象。Astell&Kernのリファレンスサウンドにまた新たな方向性を示す、非常に話題性の高い製品になることは間違いないだろう。

 付属のケースはルイ・ヴィトンの高級バッグの革ベルトなどを手がける皮革製品メーカーによる「VIレザー」と呼ばれる素材を採用。ボックスもカッパーに統一するなどルックスの統一感を追求した。

特別仕様のレザーケースを同梱
パッケージのカラーもカッパーになっている

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