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なぜ「黒板消し」をラーフルと呼ぶ地域があるの?

» 2016年03月10日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」

 黒板の文字を消す道具といえば、「黒板消し」。この黒板消し、地域で呼び名が違うということをご存じですか? 実は黒板消しを「ラーフル」と呼ぶところがあります。

 黒板消しを「ラーフル」と呼ぶ人は、鹿児島県、宮崎県、愛媛県いずれかの出身である可能性が高いです。「ラーフル」の語源は、オランダ語の「ほつれ糸」や「擦る」を意味する「rafel」から。

 日本で黒板が普及し始めた明治初頭、チョークを消すときにほつれ糸を束ねたモップのような物や、糸のほつれたボロ布を用いることが多かったため、その材質から「ラーフル」という呼び方になったのではないかといわれています。江戸時代、オランダと貿易や交流が盛んだった文化の名残ですね。

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