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「きつねうどん」と「たぬきそば」の違い、知れば知るほど混乱する理由

» 2016年03月31日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」

 関東で油揚げが乗っているめん類と言ったら「きつねうどん」や「きつねそば」を指します。「きつね〜」がつくものは油揚げ、「たぬき〜」がつくものは天かすが乗ったものです。

 しかし、関西ではきつねといったら「きつねうどん」だけで、関東にある「きつねそば」は存在しません。たぬきといったら「油揚げが乗ったそば」であり、天かすは乗っていません。天かすが乗ったメニューは関西では「はいから(そば/うどん)」と呼ぶのが一般的です。

 もともと、きつねうどんは大阪発祥です。後に関東にも広まり、全国的にきつねうどんが認知されるようになりました。

 それに対して「たぬき〜」は関東発祥なのですが、こちらは関西にはあまり広まりませんでした。名前の由来については諸説ありますが、「きつねがうどんなら、たぬきは油揚げが乗った“そば”だろう」と解釈されたからという説や、天かすが天ぷらの「種抜き」だから、という説などがあります。

 ややこしいですが、旅先など、普段と違う地域で食べるときは注意したいですね。

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