普段は、Wi-FiやBluetoothを使って音楽を再生できるワイヤレススピーカー。しかし映画などを見るときは、サウンドバーと連携してリアスピーカーとして働き、迫力のサラウンドを楽しませてくれる。そんな一台二役、一石二鳥のコンパクトスピーカーをソニーが提案した。
同社が5月26日に発表した「SRS-ZR7」は、「SRS-X88」の後継となるシンプルな一体型スピーカー。従来機に比べて大幅な小型化を図るとともに、発泡マイカ振動板とシグマ磁気回路を採用した新開発の45mm径ユニットで4万Hzまでの再生を可能にしたハイレゾ対応モデルだ。
左右のチャンネルには、それぞれサブウーファーと前述のサテライトスピーカーを持ち、4つのユニットを個別のアンプで駆動(バイアンプ駆動)する2.2chシステム。さらにパッシブラジエーターを加えて低域から超高域までカバーした。「コンパクト化のためにウーファーを2つに分け、あえて2.2ch構成にした。低域から超高域まで“サイズを超えた音圧”を実現する駆動力も確保している」(同社)
SRS-ZR7は、Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)やBluetooth 4.2(コーデックはSBC/AAC/LDAC)、NFCに対応。DLNAベースのネットワークオーディオ機能やUSB端子に接続したストレージから最大192kHz/24bitのハイレゾ音源再生が可能だ(DSDは5.6MHzまでPCM変換)。さらに各種音楽配信サービスやインターネットラジオをスマートフォンからの操作で聴ける「Google Cast」にも対応した。
入力端子にHDMI入力を加えた点も新しい。ARC(オーディオリターンチャンネル)対応のHDMI端子を持つテレビとつなげば、テレビやテレビに接続したプレーヤーなどの音声をSRS-ZR7で聞くことができる。手軽にテレビの音質を向上させる“簡易サウンドバー”のような使い方が可能になった。
一方でSRS-ZR7は、ソニー製のサウンドバー「HT-NT5」などと連携してワイヤレスサラウンドを実現する機能を持っている。これは、ソニー独自の「SongPal Link」によるものだ。
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