ウッドハウジングのヘッドフォンで知られるKuraDaから、金属ハウジングのカナル型イヤフォン「KD-E9シリーズ」が登場した。ヘッドフォン開発で培った素材加工技術を応用し、どこでも使える遮音性の高いイヤフォンを目指した。
ハウジングの素材によって2モデルを用意しており、「KD-E9S」がステンレス(SUS303)、「KD-E9T」はチタン(64チタン)を採用した。どちらも素材から削り出し加工で製作したもので、ステンレスは美しい輝き、チタンは独特の鈍い輝きが特徴だ。音響面では、豊かな低域を実現したKD-E9Sに対し、チタンならでは高い振動減衰性によって、きらびやかな高域を実現したKD-E9Tという違いがあるという。
ドライバーは、ネオジウムマグネットを採用した9mm径ダイナミック型のシングル構成。同社では、「基本設計や搭載するドライバーユニットは共通だが、見た目の質感の違いや音の変化を楽しめる」と話している。なお、今後は銅ハウジングを採用した「KD-E9C」、真ちゅうの「KD-E9B」、お得意のウッド素材を使用した「KD-E9W」などのモデルも検討していく。
主な仕様は2モデル共通で、再生周波数帯域は20〜2万Hz、感度は102dB/mW、インピーダンスは16Ω。コードは1.2mのY字分岐タイプで、プラグは一般的な3.5mmステレオミニだ。価格は、ステンレスのKD-E9Sが3万円、チタンのKD-E9Tは5万円。どちらも8月上旬に発売する。
KuraDaは、静岡県三島市の楽器店「飯田ピアノ」が運営する新興ヘッドフォンブランドだ。2012年の設立以来、ウッドハウジングのヘッドフォンを中心に展開しており、すべてのパーツが日本製で、かつ町工場と連携して製品を開発しているのがこだわり。ユーザーの要望を取り入れながら1つずつ手作りでヘッドフォンを作る「KuraDa Taylor Made Program」など新しいビジネスモデルも展開している。
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