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リモコンを変えるソニーの「HUISプロジェクト」が第2弾商品を発表――「プレステ4」も操作可能に(1/2 ページ)

» 2016年08月18日 13時16分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から生まれた「HUIS(ハウス)プロジェクト」は8月18日、第2弾商品となる「HUIS BLUETOOTH CRADLE」および専用アプリ「HUIS UI CREATOR」を発表した。電子ペーパーを活用した学習リモコン「HUIS」(HUIS-100RC)の利便性を高める周辺機器と、以前から予告していたPC用のリモコン画面編集ソフトウェアだ。8月30日から販売する予定で、価格はクレードルが6900円前後。ソフトは無料でダウンロードできる。

学習リモコン「HUIS」(HUIS-100RC)と新製品の「HUIS BLUETOOTH CRADLE」
ソニー、新規事業創出部HUIS事業室の統括課長、八木隆典氏

 HUIS-100RCは、家電製品の赤外線リモコンから必要なボタンだけを集め、手軽に操作できる画面を作成できる新しいスタイルの学習リモコンだ。プリセットあるいは学習させたリモコンのボタンを組み合わせ、機器を跨いだ操作画面を作成できるほか、電子ペーパーの採用により、一度画面を表示すれば本体がスリープ状態になってもボタンを目視できる利便性も魅力だ。内蔵バッテリーを一度充電すれば、約1カ月間も利用できる(1日100回リモコン信号を送信した場合)。

プレステ3や4も操作可能に

 新しい「HUIS BLUETOOTH CRADLE」は、HUIS-100RC本体を充電する役割のほかに2つの機能を備えている。1つはリモコンが見当たらなくなったときに便利な「呼び出し」機能。クレードル背面のボタンを押すと、本体からアラーム音が鳴って場所を教えてくれる。

背面の呼び出しボタン

 もう1つはBluetoothによる家電製品の操作だ。最近はブラビアのようなAndroid TVをはじめ、PlayStation 3や4、AppleTVなどBluetoothでリモコンやキーボードを使用できる機器も増えてきた。これらの機器を操作するため、クレードルにBluetoothとBLE(Bluetooth Low Energy)の両方を内蔵。HUIS-100RCとはBLEで通信を行い、そこからBluetoothリモコン信号として機器に電波を送る仕組みになっている。

Android TVのコンテンツ選択
PlayStation 4の操作画面

 「Bluetoothキーボードなどを接続するためのHID(Human Interface Device Profile)を活用した。いわばリモコンでキーボードをエミュレートするような形、例えばリモコン画面の『戻る』ボタンは、実はキーボードの『ESC』キーだ。それをリモコン的なデザインで配置した」と説明している。テレビ画面のコンテンツ選択をタッチパネルでスムーズに操作できるほか、リモコン画面にソフトウェアキーボードを表示して文字を入力することも可能だ。

ソフトウェアキーボードを表示。IDやパスワードの入力にも便利だ

 なお、注意事項として、Playstation 3などの電源ボタンはリモコン画面に表示されないため、本体を操作する必要がある。また、電源供給の安定性を確保するため、クレードルはUSB-ACアダプターでコンセントから電源をとってほしいと話していた。

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