ソニーは2月15日、「HUIS(ハウス) REMOTE CONTROLLER」(HUIS-100RC)を発売した。家電製品のリモコンから必要なボタンだけを集め、手軽に操作できる新しいスタイルの学習リモコンだ。価格は2万7950円(税込)。
家の中のユーザーインタフェースを改善する「HUISプロジェクト」の第1弾。ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から生まれ、クラウドファンディングとEコーマスのサイト「First Flight」を通じてユーザーの声を取り入れながら開発を進めてきた。支援者への発送が完了したことを受け、同日から「First Flight」を通じてオンライン限定の正式販売を開始する。
横から見ると“くさび形”のボディーは、PC-ABS樹脂製。サイズは68(横)×123(縦)×24(最厚部)mmの手のひらサイズで、重量は130グラム。1500mAhのバッテリーを内蔵し、1回の充電で約1カ月間の使用が可能だ(1日100回リモコン信号を送信した場合)。
家電製品の登録は、家電の種類とメーカーを選ぶだけ。テレビやレコーダー、オーディオ機器はもちろん、プロジェクターやエアコン、照明器具などのリモコン信号もプリセットされている。リストにない機器は、学習させることも可能だ。
操作面はボタンではなく、電子ペーパーのディスプレイを用いた。省電力で常時ボタンを表示しておけるためで、本体がスリープ状態でもボタンを目視できるという。使用時は、内蔵の加速度センサーにより、HUIS-100RCを持ち上げるだけで素早く起動。ボタンを押したときには音と振動を伝えるなど、「自然な操作感」(同社)を目指した。
電子ペーパーの画面は、好みや用途によってカスタマイズが可能。家の中にある家電用リモコンから必要なボタンだけをピックアップして画面を作り、切り替えながら操作できる。例えばテレビとオーディ機器のボタンをまとめて「映画鑑賞」用、各種家電の電源ボタンだけをまとめた「外出時」など、シチュエーション別の画面を作っておくと便利だ。
ソニーでは、今春をめどにカスタマイズ用のPCソフトを無償提供する予定。これを使えば、ボタン配置や大きさの変更はもちろん、文字を漢字にしたり、キャラクターを配置したりと、リモコン画面を自由自在に作ることができるという。
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