米Appleが9月8日(日本時間)のスペシャルイベントで発表した「iPhone 7/7 Plus」では、イヤフォンジャックが廃止された。
これからはLightningコネクター経由で音声を出力。これまで通り3.5mmステレオミニプラグを使えるようにする短いアダプターやLightning接続の「EarPods」などを標準で同梱(どうこん)する。さらに、イベントではApple製の「W1」チップや光学センサー、赤外線センサーなどを搭載したワイヤレスヘッドセット「AirPods」も提案された。
どちらかのAirPodをダブルタップするだけでSiriを起動できたり、1回の充電で5時間使えたり、高音質なAACコーデックに対応したりと、魅力的な面が多い。しかし、うっかりなくしてしまいそうな小柄なボディーと、1万6800円(税別)という価格から気軽に手を出しにくいのも事実だ。
そこで、AirPodsと同価格帯の“1クラス上のイヤフォン”をまとめた。いずれも有線だが、音質重視の人なら比較購入する余地は十分あるだろう(価格はAmazon.co.jpを参照している)。
“引き締まったモニターサウンドが聴ける”というデュアルBAドライバーを搭載。再生周波数帯域は20〜1万6000Hzで、インピーダンスは36オーム、感度は113dBとなる。タレントでDJなども務める坂井香さんは「2つのBAドライバーを搭載しているので、ディテールまで細かく聴かせてくれるけど、さらに音楽性もきっちり表現しようとしているイメージ。オーディオテクニカならではの真面目な音作りを着実に体現してくれている」とコメントしている。
2枚の振動板でジェルを挟んで一体化したというユニークな13.5ミリ多層構造振動板を採用し、軽量なアルミハウジングとあわせ、高いレベルでバランスした音を目指した。再生周波数帯域は15〜2万4000Hzで、インピーダンスは22オーム、感度は107dBとなる。白物家電ヘッドフォンに詳しい滝田勝紀さんは「ダイナミック型ならでは素直で力強い音と、ゴールデンイヤーがチューニングした繊細な表現が合わさっている。黒にゴールドという筐体はインパクトがありながらも、上品さも内包。さすがはフィリップスといわざるを得ない」とコメントしている。
フルレンジのBAドライバーを2つ搭載したユニークなモデル。トレードマークともいえるカーボン素材ハウジングの下には、真ちゅう製のチューブがあり、アルミ削りだしのフレームや真ちゅう製のノズルと組み合わせるという、これもまた独特の構造になっている。再生周波数帯域は8〜1万6000Hzで、インピーダンスは12オーム、感度は113dBとなる。オーディオに詳しい野村ケンジさんは「この価格帯では悪くないレベル。ていねいな音作りが感じられ、BAなではのクセも少ない。アニソンでは、アコースティック楽器を多用する楽曲は特にハマる傾向がある。デザインのカーボンは、やはり男性がメインターゲット」とコメントしている。
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