モバイルバッテリーなどスマートフォン周辺機器で知られるアンカー・ジャパンが、新たに家電ブランド「eufy」(ユーフィ)を立ち上げ、9月21日に第1弾製品群を発表した。ラインアップは、ロボット掃除機、LEDデスクライト、超音波加湿器の3ジャンル4製品。10月から順次発売する。
Anker(アンカー)は、2009年に米Google出身の若者達が創設し、ネット直販で成長してきたファブレスメーカーだ。現在は中国に本社と開発拠点を置き、世界40カ国以上に展開。累計1500万台以上のモバイルバッテリーを販売している。
アンカー・ジャパンの井戸義経社長は、「直販モデルでコストを削減し、満足できる製品を低価格で提供してきた」と胸を張る。ただし、単に価格やスケールメリットだけで成長したわけではないとアピール。「サポート業務は意図的にアウトソースを行わず、訓練されたスタッフがあたる。さらに製品開発部門などに迅速に共有して製品を磨く。インターネットの時代、どうすればユーザーのニーズに応えられるか。アンカーは、それを逆算して作られた“インターネットネイティブ”なメーカーだ」(同氏)
アンカー・ジャパンでは6月からテストマーケティング的にロボット掃除機やコードレス掃除機、エッセンシャルオイルディフューザーを販売してきたが、今回のeufyブランドの立ち上げで本格参入の意志を示した。「われわれは市場ニーズに耳を傾け、ユーザーの求める変化に従って製品ロードマップや事業構造を変えていく。新しい1歩として健康で快適な生活を後押しする製品を投入する」(同氏)
ロボット掃除機の「RoboVac 20」は、2つのサイドブラシを持つ円形のロボット掃除機だ。本体は高さ8cmと薄型で、掃除しにくいベッドやソファーの下にも入り込む。段差を検知して落下を防止するセンサー、ダストボックスが一杯になると知らせるセンサーなども備えた。
同社マーケティング&セールスシニアマネージャーの猿渡歩氏によると、「(他社の上位モデルに搭載された)マッピングというほど高機能ではないが、掃除した場所は認識しながら動く」という。また、大容量リチウムイオンバッテリー(6700mAh)により、約3時間の連続使用が可能。「高価なロボット掃除機は短時間で掃除を終わらせるが、RoboVacは長時間駆動でカバーする。1回の充電で100m2の広い家でも掃除できる」としている。
10月5日発売で、直販価格は2万9800円。リモコンや充電ステーションのほか、ロボット掃除機に入ってほしくない場所に置くと“見えない壁”を作る「ソニックウォール」も1台付属する。「初めて購入するロボット掃除機としてベストな商品だと思う」(同氏)
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