米iRobotのふき掃除ロボット「ブラーバ」に新顔が加わった。「ブラーバジェット240」は、水をスプレーしながら床を掃除するユニークなロボット掃除機。日本を含むアジア市場を意識して開発したというだけあり、随所に新しい工夫がみられる。
まずはパッケージの内容から。本体のほか、バッテリーと充電器、そして3種類の使い捨てパッド(各3枚)が同梱(どうこん)されている。本体は178(幅)×170(奥行き)×84(高さ)mmと「ルンバ」や従来機の「ブラーバ380j」に比べるとコンパクト。また大きなハンドルが付いて持ち運びが楽になった。
ルンバのような充電ドックはない。ふき掃除が目的のブラーバはルンバほど頻繁には使わないため、スペースを占有するドックスタイルより、簡単に収納できるほうが便利という判断だろう。その代わり、バッテリーが取り外し可能になり、本体は縦置きも可能になっている。縦置き時のフットプリントはわずか178×84mmなので、洗面台の下などちょっとしたスペースに収納できるのがうれしい。より実際の利用シーンに合わせた変更といえそうだ。
さっそく水ぶき掃除を試してみる。まず、付属のクリーニングパッドからブルーの「ウェットモップパッド」を取り出し、本体の底面に装着する。上下にガイドがあるので、厚紙の部分がそこに入るよう、横からスライドさせればいい。
この厚紙部分にはバッドごとに異なる形状の穴が開いていて、ブラーバは装着されたパッドの種類を光センサーで読み取り、動作モードを自動的に切り替える仕組みだ。このため、本体にモード切替ボタンは存在せず、「CLEAN」ボタンのみと非常にシンプルになっている。なお、3種類のパッドと動作モードについてはインタビュー記事に詳しい(→関連記事。
また、「CLEAN」ボタンを長押しすると「バーチャルウォールモード」が起動する。ルンバを使っている人なら、「バーチャルウォール」という付属品をご存じだろう。赤外線を使って“見えない壁”を作り、ルンバに入ってほしくない場所を教える仕組みだ。そして今回のは、いわば「バーチャルなバーチャルウォール」だ。バーチャルウォールモードを起動すると、ブラーバは最初に置いた場所よりも後ろには進入しない。畳の部屋やペットのエサ皿の置き場所など、ブラーバに入ってほしくないエリアがある場合に便利だ。
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